人口ピラミッド
簡単なまとめ
こんなやつ。
男女別・年齢別の人口を横棒グラフで表したものの通称。
年齢別人口構成、性比などを見る際によく用いられる。
形状によって、以下のように分類される。
- 富士山型
- ピラミッド型
- 釣鐘型
- つぼ型
人口転換と密接に関わるため、そちらも参照されたい。
富士山型
形状の特徴は、
- 裾野が広い
- 裾野が急速に狭くなる
- 頂上が小さい
このような形状になる要因は、
- 高出生率
- 高死亡率
- 高い乳児死亡率
現在では一部の後発発展途上国で見られる程度です。
この形状の場合、人口は維持または増加します。
ピラミッド型
形状の特徴は、
- 富士山型より狭い裾野
- 裾野が緩やかに狭くなる
- 頂上は小さい
人口転換が進むと、出生数が減少し以下のような形になってきます。
乳児死亡率の低下が進み、年少人口のあたりがほぼ垂直になっていますね。
このような形状になる要因は、
- 高出生率
- 死亡率の漸減
- 乳児死亡率の低下
現在、多くの発展途上国が当てはまります。
この形状だと、人口は急激に増加します(人口爆発)。
釣鐘型
形状の特徴は、
- 上から下まで幅がほぼ同じ
ということです。
このような形状になる要因は、
- 極めて低い乳児死亡率
- 家族計画の普及、女性の社会進出などによる出生率の低下
- (政府による手厚い子育て支援策)
- (出生率の高い移民の流入)
などがあります。
合計特殊出生率はだいたい2です。
理論上は下二つの理由はなくても釣鐘型になるんですが、現在の先進国はだいたい釣鐘型を飛び越えて本来ならつぼ型になるところを、移民や少子化対策でギリギリ釣鐘型で保っているんですよね。
フランス、英国、アメリカ合衆国、スウェーデンなどの北欧諸国でみられます。
つぼ型
形状の特徴は、
- 下部がすぼまる
- 中年あたりが膨らむ
といった感じです。
- 出生率の低下
が原因です。
合計特殊出生率は2を下回り、人口が減少します。
日本、アジアNIEs、ドイツ、イタリアでみられる形状です。
また21世紀に入ってからは、先進国でなくとも急速に出生率が低下し、釣鐘型を経ずにつぼ型となる国も現れています。代表例がタイ、台湾、ブラジルなどです。
また、中国は一人っ子政策で強制的に出生率を下げたことから、経済的には先進国とは言えないもののつぼ型に近い形状になっています。
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