同格
What is 同格?
「同格」という言葉だけ聞くと難しそうですが、「ふわっとしたことを言ってしまったので、補足を付け足す」 ときに使う表現、というイメージです。
名詞の後に名詞をくっつけたりと、文法的に同じはたらきをする語句を付け加えることで、「...という〜」という意味を表せます。
日本語だと補足は前に付くんですが、英語だと後ろから付け足すんですよね。
I found a proof that he lived there.
(私は、彼がそこに住んでいたという証拠を見つけた)
キモチとしては、
I found a proof(証拠を見つけた、という文の骨格)
→ あ、具体的に説明しよう
→ that he lived there(彼がそこに住んでいた、という)
という感じです。伝わりますか?笑
同格を表す表現として、ここでは
- of
- that
- 不定詞
の3つを主に紹介します。
同格を表す of
これは、of の意味で簡単に訳せてしまう初級編です。
I love the city of Fukuoka.
(福岡という都市が大好きだ)
※ 福岡の中にある都市、という意味にも取れそうですが、その場合だと in が自然かなと思います。
後ろには動名詞も来ます。
His idea of decorating every desk is very interesting.
(全ての机を装飾してしまうという彼のアイデアはとても面白い)
idea, habit, ... など、実際にやっていること系の名詞については、動名詞で同格を表すことが多いです。(下の不定詞も参照)
同格を表す that
これは長文読解でめちゃくちゃくちゃくちゃ重要です!
He agreed with her opinion that we should practice the dance harder.
(彼は、我々はダンスをもっと熱心に練習すべきだ、という彼女の意見に賛成した)
that 以下が名詞節になっていて、her opinion という名詞 を補足説明しています。
ここで重要なのが、that の品詞の見極めです。that には関係代名詞もありましたよね?それを念頭に置いて、次の2つの文を見てください。
① I heard the news that surprised him.
② I heard the news that she surprised him.
それぞれ、that がどういうはたらきをしているかを見抜いて、彼が何に驚いたのか、正確に意味をとれますか?
① の文では、that 節の中において、主語が抜けていて不完全な文になっています。
なので、この that は主格の関係代名詞で、the news という先行詞を修飾する形容詞節です。
I heard the news that surprised him.
(私は、彼を驚かせたニュースを聞いた)
つまり、彼はニュースに驚いたんです。
一方で、② の文では、that 節の中において、主語も目的語もそろっていて完全な文として成立していますね。
なので、この that は接続詞で、the news という名詞を補足説明する、同格の名詞節です。
I heard the news that she surprised him.
(私は、彼女が彼を驚かせたというニュースを聞いた)
こっちの文では、彼は何に驚いたんでしょうか。そうですね、彼女にです。
同格を表す不定詞
実はそれ以外にも、不定詞でも同格を表せます。
例で確認しておきましょう!
I have a plan to go to a university abroad.
(私には、海外の大学に進学するという計画がある)
derire, plan, chance, ... など、これからやる系の名詞については、不定詞で同格を表すことが多いです。英作文でも役に立ちますよ。