接続詞
接続詞の役割は?(ちょっと難しい話)
(ここでは和訳問題のコツをお話しするので、等位接続詞・従属接続詞の解説が見たい人は下まで飛ばしてください!)
接続詞は、文と文・語と語など、文法的に同じ立場の要素をつなぐ役割があります!
これは問題には直接出ることはないのですが、例えば文の構造を把握するとき(和訳をするときにSVOCを付ける、など)に役に立つ情報です!
例えば、以下の和訳問題を見てみてください!
[略] And late in life, or when a person is faced with a terminal illness no matter what their age, the sense of a finite amount of time remaining becomes acute, and there may be a renewed focus on making the most of one's allotted time in life.
(大阪大学 2018年度 文・人間科・法・経済学部 から一部抜粋)
この英文の中には、orとandが使われていますね。正しく解釈するためには、この接続詞たちが何と何を結んでいるかを見極めることが重要になります。
■ orについての解説
or は、時間をあらわす副詞である late in lifeと、when a person is faced with a terminal illness no matter what their age の2つを結んでいますね。
訳は、「晩年には、あるいは何歳であれ病気の末期に差し掛かっている時には、」となります。
■ andについての解説
この文のandは、完全文同士を結んでいます。
I cleaned the bath, and he cooked us some lunch.(わたしはお風呂掃除をして、彼は自分たちのお昼ご飯を作った。)のandですね。
長くなりますが、この文章では
①And late in life, or when a person is faced with a terminal illness no matter what their age, the sense of a finite amount of time remaining becomes acute, and ②there may be a renewed focus on making the most of one's allotted time in life.
と①②の2つの文章を結んでいます。
繰り返しますが、ここで大事なのは、andで結ばれる2つの要素は文法的に同じ(完全文同士)であることです!
(ちなみにこの文章の訳は、「そして晩年には、あるいは何歳であれ病気の末期に差し掛かっている時には、残された時間には限りがあるという感覚が鋭くなり、そして人生における自分に割り当てられた時間を最大限に生かすということに改めて気持ちを向けるかもしれない。」って感じになります。前置きがないので訳すのは難しいと思いますが!)
接続詞には2種類!
みなさん等位接続詞と従属接続詞って聞いたことがありますか?
等位接続詞は、意味的に独立している2つの文章を結ぶ接続詞です!
対して、従属接続詞は意味的に1文がもう1文にくっついた形の接続詞です。
以下の画像でCHECKしてみましょう!
従属接続詞で結ばれた文章は、その要素単独では意味が独立していません。
unlessは従属接続詞ですが、2文目の「仕事が終わらないと」だけでは意味が成立しませんよね。
他にもwhen(~の時)とかも従属接続詞の仲間です。