国際連合

簡単なまとめ

United Nations。国連、UNと略される。

世界平和を活動目的とし、第二次世界大戦の発生を防げなかった国際連盟の反省を活かして結成された。

現在では、

• 戦争の防止・平和維持活動
• 国際協力の促進

など、多様な役割を持つようになっている。

ちなみに国連のシンボルマークは北極を中心とする正距方位図法である。

国連の役割

世界平和の実現

国際連合の創立目的であり、最大の使命である。主に安全保障理事会が担当する。

第二次世界大戦の勃発を防げなかった国際連盟の反省を活かし、

• 武力制裁が可能
• 全会一致ではなく多数決が原則

など工夫されている。

国際協力の促進

• 途上国の開発援助・人道支援（ユニセフ・IMF・IBRDなど）
• 世界経済の安定化・発展
• 人権の擁護
• 健康の増進
• 環境保護
• 文化の保護（ユネスコなど）

など、さまざまな役割がある。

国連機関

国連総会

毎年１回開催され、全加盟国が参加。

１国１票なので小国に有利で、アジア・アフリカ諸国の発言力が大きい（アフリカだけで54カ国もある）。

（wikimedia commons）

安全保障理事会

国連の軍事行動を司る、国連の核心部ともいうべき機関。

• 戦争の防止・抑止
• 経済制裁・武力制裁の決議
• 平和維持部隊（PKO）の派遣

などを行う。

日本が北朝鮮に対して経済制裁を行っているのも、安保理決議によるものである。

経済社会理事会

最も幅広い業務を所管する。

• FAO（国連食料農業機関）
• UNESCO（国連教育科学文化機関）
• WHO（世界保健機関）
• IMF(国際通貨基金）
• UNEP（国連環境計画）
• ILO（国際労働機関）
• UNICEF（国連児童基金）
• UNHCR（国連難民高等弁務官事務所）
• WFP（国連食糧計画）

など多くの下部組織をもつ。

信託統治理事会

信託統治を行っていた理事会。

現在は信託統治されている地域が存在しないため、活動を停止している。