正距方位図法
正距方位図法
だいぶ変な形をしており、普段使いすることはまずない図法ですが、ある業界にとっては書かせない地図、それが正距方位図法です。
性質
名前の通り、「距」離と「方位」が「正」しい図法です。とはいっても、
距離と方位が正しいのは、中心からに限る
という縛りがあります。
中心からみた距離と方位は正しいですが、中心ではない点からみた距離と方位は不正確です。
というわけで、入試によく出てくるこういう問題には注意しましょう。
赤い線の距離と方位は正しいですが、緑の線の距離と方位は正しくありません。
つまり、南極点からみてトルコは北東にありますが、スペインからみたブラジルは南南西ではないということです。
用途
「中心からの距離が正しい」と書きましたが、この「距離」とは即ち「最短距離」、つまり大圏航路を指します。
大圏航路が必要な業界、それはつまり航空業界。飛行機はよほどの理由がない限り大圏航路を飛行するからです。正距方位図法は航空図に利用されるのです。
逆にそれ以外では不便なのでほとんど使われません。
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