#ゾル #ゲル #キセロゲル 流動性によるコロイドの分類 高校化学 エンジョイケミストリー
コロイド溶液の流動性による分類について講義しています
内容
コロイド溶液は別名ゾルで、コロイド分散系の中でも分散媒が液体で分散質がコロイド粒子のものを指します。コロイド溶液(ゾル)は流動性がありますが、何等かの理由で流動性がなくなると「ゲル」になります。ただ、流動性がなくなる理由は様々で、豆乳を塩析した豆腐は何が分散媒で何が分散質か混乱することがよくあります。一般にゾル→ゲル→キセロゲルの流れだと最後のキセロゲル生成のときに乾燥するため、水がなくなるという考えがあります。このときの水はゾルの分散媒由来のものなので、そのまま分散媒で考えることが多いようです。しかし、状態によるコロイドの分類では、分散媒と分散質が逆の解釈がなされていることがあります。一般にゲルとキセロゲルは分散媒が固体である「固体コロイド」に分類されることが多いため、流動性由来で考えると矛盾しているように見えます。現状、ゲル、キセロゲルは実態に即した解釈がなされていて、「固体コロイド」として扱われています。