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生命表と生存曲線について講義します。
語呂「超ひどい!うざい都会のリツイート(鳥類、ヒドラ、ウサギ、トカゲ、死亡率一定。リツイートで率一定と読む)」無理がありますね、すみません。
問題:( )という表をもとに生存曲線が作成される。空欄を埋めよ。
答え:生命表
問題:生存曲線において、死亡率が一定の動物を1つ選べ。
①人 ②ヒドラ ③カキ
答え:②
●生まれた卵や子が、その後の時間経過とともにどれだけ生き残るかを示した表を生命表といい、これをグラフにしたものを生存曲線という。
●生存曲線は次の3つの型に分けられる。生物例が問われる。
(a) 晩死型:幼時期に親の保護が厚く、幼時期の死亡率は低い。多くのものは理想的条件下での寿命(生理的寿命)近くまで生きる。
例 ヒト、サル、社会性昆虫など
(b) 平均型:一生を通じて死亡率がほぼ一定(死亡「数」一定ではない!!!)。
例 鳥類、小型の哺乳類、ヒドラなど
*ヒドラは、出芽で増えるため、新個体が親個体に守られることになる。
(c) 早死型:産卵数は多いが、幼時期に親の保護がなく死亡率は高い。
例 多くの無脊椎動物(カキなど)・魚類
(魚類がものすごい数産卵することは有名ですね。)
●生命保険会社が生命保険というシステムを作った時、生命表のようなものが必要になり、人口学者がそれを考案した。1921年、生物学者がショウジョウバエで生命表をつくり、そのほかの生物についても現在様々な生命表が作られている。
●生存曲線について、少し詳しく見ておこう。
まず、B型には、小型の哺乳類やヒドラだけでなく、トカゲや鳥類(A型の鳥類も知られている)なども含まれることが多い。しかしながら、Bのように、生涯を通じて死亡率が一定であるということはふつうあり得ない。少し歪む。
ミツバチやヨーロッパコマドリ(子供を守る)は、C型にはならないが、必ずB型に、もしくはA型になるという保証はない。実験をやる度に変動するだろう。あくまでも今回示した3タイプは理論上のものである。(本来これを決まっているかのように入試に出すのはおかしい)
C型にはナラの木などの植物も含まれる。ドングリから実生期は死にやすいが、一度成木になれば死ににくい。
生存曲線は、完全変態する昆虫では階段状になる。卵の時期、蛹の時期、短い成体の時期に死亡率が高くなり、グラフはガクッと落ちる。
●相対年齢は、平均年齢と書いたり、最高寿命の百分率と書いたりする。
●個体群の発育段階ごとの個体数を示したものを齢構成といい、それを図にしたものを齢ピラミッド(年齢ピラミッド)という。
若齢型(幼若層が広い)は今後個体数が増加し、安定型は個体数があまり変化せず、老齢型(幼若層が狭い)は個体数が減少する場合が多い。
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