【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
コドン表と翻訳について解説します。
語呂「恋は8月Augustに始まる(開始コドンAUG)」
語呂「終わりだあ!うがー、うあー、うあぐ(終止コドンUGA、UAA、UAG)」
※誤字の訂正:2枚目のスライドに「遺伝暗号をとなる」と書いてありますが、正しくは「遺伝暗号となる」です。申し訳ありません。
●その他の講義
遺伝暗号の解読 • 遺伝暗号の解読 高校生物
転写 • 転写 高校生物
翻訳 • 翻訳 高校生物
転写と翻訳の方向性 • 転写と翻訳の方向性【セントラルドグマ】 高校生物
●「コドン表は覚える必要なし」とスライドに書いたが、「大学受験を意識した場合に、開始コドンと終止コドン以外は暗記する必要はないと、僕は考える」という意味で、別にコドン表を覚えることに意味がないと言っているわけではありません。念のため。
●高校生は気にしなくてよいが、実際は、コドンとアンチコドンは、完全な1対1対応をしていない。1つのアミノ酸に2種以上のコドンが対応している場合(たとえばUUUとUUCはどちらもフェニルアラニンを指定している)、しばしば、1種類のtRNAが複数のコドンを認識する。コドンとアンチコドン結合する際、コドンの3字目(3' 末端)の塩基とアンチコドンの1字目(5' 末端)の塩基との結合には「ゆらぎ」があり、塩基の相補性を無視して結合する(たとえばGーU)ことがある。たとえば3'AAG5'のアンチコドンをもったフェニルアラニンを運ぶtRNAは、2種類のコドン(5'UUU3'、5'UUC3')に対応できる(太字の所にゆらぎがある)。以上のような仮説をゆらぎ仮説といい、すでに実証されている。
●塩基の挿入、欠失は危険である。フレームシフトが起き、コドンの読み枠が変わるからである(特に遺伝子のはじめのほうで挿入や欠失が起き、フレームシフトが起きると、まったくアミノ酸配列の異なるわけのわからないポリペプチドができてしまう)。
一方、置換は比較的安全である。それは、
(1)コドンの3塩基目が別の塩基に変化しても、指定するアミノ酸が変わらないことが多い、
(2)生じるタンパク質を構成するアミノ酸が1つ変化しても、そのタンパク質の機能に変化がないことがあるからである。
また、変異がイントロン領域で起きた場合は生じるタンパク質に変化はない。
さらに、変異によって終止コドンが現れてしまった場合は、極端に短いポリペプチドができてしまう。
以上のような変異の影響を議論する問題は基礎なし生物では超頻出なので、理解しておきたい。
0:00 高校生は遺伝暗号表を暗記する必要はない
0:18 遺伝暗号表(基本)
1:58 開始コドンと終止コドン
3:34 遺伝暗号表は全生物で共通
3:56 遺伝暗号表(発展)
5:11 コドン・アンチコドン・アミノアシルtRNA
#遺伝子
#遺伝暗号
#生物基礎