東大時代の過ごし方や当時の考え|東大毎日塾・内田塾長インタビュー③
ばってんです ♨️
普段、目の前の宿題やらテスト勉強に追われてしまい、なかなか将来のことを考えたり、自分の価値観を広げたりすることって少ないと思います。でも、結構重要なんですよね。
ここに関しては学校の先生もそこまでは詳しく知らない場合があるので、実際に大学を卒業して社会で活躍している方の体験談を聞いて、追体験するのが良いです。
そこで今回は、浦和高校から現役で東京大学に行き、現在は起業して「東大毎日塾」というオンライン塾を経営されている内田悠斗さんに、高校時代の過ごし方から受験勉強の極意、大学での経験、さらには起業されてからの話をじっくりとインタビューしました!
インタビューが盛り上がりすぎて、1つの記事に収まらず、4部構成になっています。志望校に関係なく刺激的な内容なので、ぜひ役立ててみてください!
- 第1回:高校時代の勉強のモチベーションと、ある1つの後悔
- 第2回:東大に現役合格した勉強法と、受験のリアルな体験談
- 第3回:東大時代の過ごし方や、当時考えて動いていたこと(← 今回)
- 第4回:塾を立ち上げた経緯と、東大毎日塾の魅力
勉強の休憩時間に是非読んで、やる気を上げてもらえたら嬉しいです。
(東大毎日塾の内田塾長です!キャッチフレーズ最高です)
今回は第三回で、東大時代の過ごし方や意思決定、やっておけば良かったことなどを深く伺いました。
東大時代の過ごし方
では、この回では大学に入ってからのお話をお伺いしていきたいと思います。入学して、どんな大学生活を送ってましたか?
めちゃくちゃ遊んでましたね。笑 勉強は、授業について行こうと思っていた程度だったのですが、難しすぎて、単位をなんとか取るぞくらいの熱量になっていきました。
テニスサークルの部長をやっていて、結構ガチでテニスをするところだったので、大会とかも多くてそこに時間とエネルギーを使っていましたね。
友達もできましたし、後悔はないのですが、結局大学時代も忙しくしていたので、もうちょっと将来のことを考えて行動できていれば良かったかなと思います。
授業に関しては、将来やりたいことが決まっていたわけではなかったので、視野を広げようと思って文系の授業とかも取っていました。
いろんな授業を受けられるのは、総合大学の良いところですよね。面白い授業はありましたか?
ものづくりに興味があったので、建築とか機械系の授業はやっぱり興味深かったですね。例えば建築に関する授業でも、美術館の解説とか聞けたりして面白かったですし、機械系でもデザインっぽい授業があって、エンジニアリングだけではなくて、人に伝わりやすい描き方を学んだりできたのが面白かったです。
そんな授業あったんですね。笑 授業やサークル以外にも何か活動してましたか?
東大のプログラムで、海外にインターンに行けるものがあって、アメリカのニュージャージー州の水洗機器メーカーに2週間見学に行きました。それで初めてアメリカに行ったのですが、視野がめちゃくちゃ広がりました。
東大の環境はすごく良かったので、最大限利用して視野を広げようとはしていたのですが、いま振り返ると、東大に囚われすぎていた気もします。もっと外に出て、例えばベンチャーでインターンとかをやってみたりした方が実力は上がっていたように思います。
確かに環境が充実している分、東大の中で閉じてしまいがちになりますよね。東大に入ってみて、良いなと感じたポイントはどこでしたか?
やっぱり周りの人がみんな優秀ってことでしたね。その分大変さを感じることもありますが...。みんな努力してますし、勉強以外に得意なことがある人が多いです。
あとは、さっきのインターンの話にも繋がるんですが、東大にはいろんなプログラムがあって機会に恵まれていました。こんなことできないかな〜と思って探すと、すでに用意されている、みたいなことはよくありました。東大生だからこそ入れるチャンスは、至る所にありましたね。
さすがは東大ですね!逆に、イメージと違ったところはありましたか?
東大は研究機関なので、教えるのが上手いわけではないんだなというのは感じました。自分の高校では、先生は教えるプロでとてもわかりやすかったので、高校との授業のギャップは感じましたね。もちろん教授によってはわかりやすかったりするんですが、独学でやっていくのが大事だなと感じました。
あとは、意外と自分が環境に恵まれていることを意識していない人は、一定数いたような気がします。自分自身も、教える側になって、いろんな家庭環境の生徒がいることに気づきました。
進路についての考え方
東大の場合は入ってから学部を選びますが、進振り(現:進学選択)ではどのように意思決定しましたか?
ものづくりにはずっと興味があって、そこを中心に見てはいました。あとは自分の点数も踏まえて、建築か機械かに絞りました。ただ、建築学科は卒業制作が大変と聞いて、逃げて機械にしました。笑
他にもいろいろと興味があったのですが、駒場(1,2年生が通うキャンパス)のときに実際にその分野の授業を受けてみたりして選択肢を潰して、結局ものづくりに戻ってきた感じです。
他の選択肢も考えた上で決定するのは大事ですね!塾は在学中から立ち上げられていたのですか?
最初は4年生のときにブログを始めたのがきっかけでした。もともと個人で家庭教師をやっていて、人に教えるのは楽しかったので、もっとたくさんの人に届けられるとやりがいもあるし楽しそうだなと。それでお金も入ったらすごいなと思ってブログを始めました。
その関連でTwitterも始めて、教育関係のつてができて、同い年の起業家の人に声かけてもらって、そのときは、自分の高校での経験を踏まえてみんなで勉強できるコミュニティを作ろうとなりました。LINEのオープンチャットで作ってみたんですけど、コミュニティにはお金は払わないんだなとわかって、事業としては継続できないと判断して閉じました。
そこから塾の方向に向かうんですが、まずは大学院の2年目で質問し放題の塾を作ってみました。これも自分の高校時代の経験を踏まえてなのですが、質問して解決することが多かったので需要があるんじゃないかと。東大自習室という名前でやってみたんですが、なかなか伸びませんでした。
理由を考えてみると、そもそも質問だけすれば自分で学んでいける子って、世の中で見るとごくわずかで、自分目線でいいサービスだなと思っても、世の中でのニーズはなかったんですよね。多くの人が必要としているのは、そもそも勉強ってどうするんだろうとか、志望校への戦略とか勉強計画を立てるところだと気付きました。あとは、計画も立てるだけじゃなくて、やり切るためのコーチングも大事だなと。塾の名前も「東大毎日塾」に変えて、それらの価値を打ち出すようにして、サービスをリニューアルしたら伸び始めました。
サービスが確立されるまでに、試行錯誤があったのですね。計画作りやコーチングを毎日相談できるのはすごいです。
そこはこだわってますね。家庭教師をしていたときに、週に1回、1-2時間授業をして、成績上げられるのか?と疑問に思っていました。
毎日少しずつでも声かけできた方が成績は上げられるなと感じています。
内田さんは、大学院を出て一旦就職されたと伺いました。
そうですね、順序としては、まず研究室の推薦で大手メーカーに行くことが決まって、そこから東大毎日塾の事業を始めたんですよね。
機械系に行くと、だいたい大学院まで行って推薦で大手のメーカーに就職することになります。これが多数派で、自分も深く考えずにそれでいいかなと思っていました。
後悔はないですが、今振り返ると、就活もまともにやってないですし、ファーストキャリアの選択はもっと大事にしておけば良かったなと思います。
実際に就職されてからも事業を続けて、東大毎日塾の始動につながるのですね。社会人時代の話はまた次回お伺いします!
大学生活を振り返って
今振り返って、大学生のうちにやっておいて良かったことは何だと感じますか?
起業ですね。自分でビジネスをやってみる経験はとても勉強になりました。自分の場合は遅かったですが、実際に動き出せたのは良かったなと思います。
時間がある大学時代に挑戦するのがオススメです。大学時代は背負うものが少ないのでリスクもないんですよね。一回就職してからだと全く話が変わってきます。ある程度給料ももらっている中で、そこでゼロから事業を始めるのはなかなか大変ですし、会社によっては副業も制約があるので。
大学生だと失敗しても何とかなりますし、その経験がむしろ就活にも活きてきます。なので、大学時代に起業するのは、どう転んでも美味しいんですよ。笑
あとは、大学生で何かを頑張ってる人は周りから応援されますし、可愛がってもらえます。27歳とかになると、ある程度の実力を求められるんですが、19〜22歳とかだとそこまで実力も求められませんし、ハードルはめちゃくちゃ下がります。
自分ももっと早く起業しておけば良かったなと思います。
大学生のうちにどんどん動いていくのは大事ですね。逆に、やっておけば良かったことはありますか?
いろんな人と会って、生き方とか考え方に触れておけば良かったなと思います。高校生の頃はなかなか人と会う時間もないですし、大学生からでも遅くはないので、意識をしておくのは大事です。将来のことを本気で考えるきっかけになります。
今戻れたら、例えば、キャリアを考えるイベントに大学1年生から出てみるとか、起業家が集まる場所とか行ってみるとか、大学生の特権を活かして飛び込んでいたと思います。
あとは、さっきの話とも繋がりますが、自分の場合は東大のプログラムや授業を利用していましたが、東大という箱を飛び出て、自分の経験値を増やす、というのは早いうちにやっておけばよかったなと思います。
いかがでしたか?
大学に入って終わりではなく、東大という環境をフルに活かしつつ、積極的に自分で動く姿勢が素晴らしいですよね。動けばいろんな経験を積める、そして動くのは早い方が良い、というアドバイスがひしひし伝わってきます。
記事の中でも出てきたように、内田さんは、受験の戦略を知らなかった反省を活かして、全国どこにいても東大生から毎日指導が受け放題の「東大毎日塾」というオンライン塾を作られているので、勉強を頑張りたい方はぜひ検討してみてください!塾に込める思いやサービス内容は、次回の記事でめちゃくちゃ詳しくお伺いしていきますが、東大毎日塾公式サイトはこちらからも確認できます。
読んでいただき、ありがとうございました〜。