東大に現役合格した勉強法とリアルな話|東大毎日塾・内田塾長インタビュー②
ばってんです ♨️
普段、目の前の宿題やらテスト勉強に追われてしまい、なかなか将来のことを考えたり、自分の価値観を広げたりすることって少ないと思います。でも、結構重要なんですよね。
ここに関しては学校の先生もそこまでは詳しく知らない場合があるので、実際に大学を卒業して社会で活躍している方の体験談を聞いて、追体験するのが良いです。
そこで今回は、浦和高校から現役で東京大学に行き、現在は起業して「東大毎日塾」というオンライン塾を経営されている内田悠斗さんに、高校時代の過ごし方から受験勉強の極意、大学での経験、さらには起業されてからの話をじっくりとインタビューしました!
インタビューが盛り上がりすぎて、1つの記事に収まらず、4部構成になっています。志望校に関係なく刺激的な内容なので、ぜひ役立ててみてください!
- 第1回:高校時代の勉強のモチベーションと、ある1つの後悔
- 第2回:東大に現役合格した勉強法と、受験のリアルな体験談(← 今回)
- 第3回:東大時代の過ごし方や、当時考えて動いていたこと
- 第4回:塾を立ち上げた経緯と、東大毎日塾の魅力
勉強の休憩時間に是非読んで、やる気を上げてもらえたら嬉しいです。
(東大毎日塾の内田塾長です!キャッチフレーズ最高です)
今回は第二回で、受験勉強で心がけていたことや、東大を受験したときのリアルな体験談などを深く伺いました。
日々の勉強で心がけていたこと
東大には現役で後期合格されたのですね、この回ではその秘訣を探っていきたいと思います。まずは全体を通して、勉強する際に心がけていたことを具体的に教えてください!
当時は東大にも後期試験があったんですよね〜。
勉強するときには「わからなかったら、とにかく聞いて、わかる状態を目指す」というのを全科目で意識していましたね。
聞くと言っても、教科書や解説を読み込んでまずは自分で理解しようとします。そのあとは、ネットで検索して調べてみて、それでもわからないことを聞くようにしていました。部活終わりに図書館で友達と勉強していたので、わからないときはすぐに聞けたのが良かったです。先生とか頭がいい友達に、遠慮せずに聞くのが大事かなと思います。
逆に、友達に聞かれたらしっかりと教えることも意識していました。説明できる=理解できている、なので、人に説明できなかったりすると、「あ、わかってなかったんだな」と気づくことができて、自分も勉強になるんですよね。
どこまで自分で調べて、どのタイミングで質問するか、って結構難しいと思うんですが、そこはどう判断していましたか?
高1, 2のときは、時間を気にせずどんどん自分で調べていました。ネットで調べればいろいろ出てくるので、高校範囲じゃない専門的なものまで調べて、どうしても理解できないことは諦めてました。物理だと、EMANの物理学とか見てましたね。
高3になると、時間の制約もあるので、ある程度で区切りをつけてさっさと人に聞くようにしていました。できる人に聞くと、「ああ、そこはまだ理解できないから調べなくていいよ」とか、そこまで教えてもらえたのでありがたく頼っていました。笑
先生もとても親身になってくれて、東大の過去問の添削とかも何年分もやって頂きました。
うまく時間と相談しながら解決されていたのですね。逆に、これをやっておけば良かったなと思うことはありますか?
当時勉強面でやらなくて後悔しているのは、見通しを立てて、戦略的に勉強することです。当時は、学校で言われたことや教材を盲目的にやっていて、ある程度まではそれで上がったのですが、東大だとあと一歩のところまでしか上がりませんでした。東大模試でも、平均D判定で、良くてもC判定という感じでした。
原因としては、場当たり的に目の前のことを勉強してしまっていて、戦略的じゃなかったんですよね。余裕がありませんでした。情報収集をして、分野の優先順位とかも考えながら、戦略とか計画を考えた方が良かったなと思います。
いまやり直せるとすると、どのように情報収集をして戦略を考えていましたか?
当時は、誰からもアドバイスをもらわずに、自分の考え方だけでやっていて行き詰まったので、今だったら詳しい人に聞いたり、自分で考えた計画に対してフィードバックをもらうようにしていたと思います。
合格体験記はありましたが、今の自分に応じた具体的なフィードバックをもらえるわけではないので、そこまで活かせませんでした。
その思いがあって、東大毎日塾では毎日東大生に勉強法を相談できるようにしていて、今の塾生にも受験勉強の戦略についてのフィードバックをもらう重要性を常に伝えています。
すぐに聞ける環境はめちゃくちゃいいですね!
各科目の勉強法
では、各科目の具体的な勉強法も聞かせてください!英語はどういうことを意識して勉強していましたか?
英語は五感を使うことを意識していました。言語なので、読むだけじゃなくて、聞いて、書いて、話して、というのを全部やるようにしていました。英語の授業で使う教科書があって、予習をしないといけなかったんですけど、その予習のときはまず音源を5回くらい聴いて、理解できるかを試していました。それでリスニングの勉強になりますよね。
聞き取れなかったところに印をつけて、そのあと実際に読んで、今度は文法とか単語とかでわからないところに印をつけて、調べてみて、それでもわからないところは授業で解決する、という進め方を心がけて、同じ予習でもなるべく効果が高い勉強をするようにしていました。
なるべくリスニングに繋げる、というのは単語帳の勉強でも意識をしていて、DUOという単語帳を使っていたのですが、図書館で音源を借りて、歩いている時間を活用して、毎朝聞きながら呟いていました。たぶん側から見ると変な高校生だったと思います。笑 でもそれで話す練習にもなりました。
確かに自分が友達だったらつっこんでると思います。でも限られた時間を有効活用するのは大事ですよね。数学はどういうことを意識していましたか?
数学も予習するように言われていて、教科書を読めば理解はできたので、教科書の問題を解いて授業に臨んでいました。公立高校ということもあって、高2までで数学3まで終わらせるというパンパンなカリキュラムだったので、授業も飛ばし飛ばしで、予習してないとついていけませんでした。
授業は教科書がベースで、定期テストの課題として青チャートが出される感じでした。暗記すべき点と理解すべき点を分けつつも、なるべく暗記に頼らず、公式も導出までできるように、というのは意識していましたね。
2年間で数学3まで終わらせるのは驚異的なスピードですね。
そうですね、そこから高3になると、青チャートより1つレベルが上のスタンダードという問題集をずっと演習でやっていました。
そこでは、生徒に解説させるというスタイルがとられていて面白かったです。前の授業で次の宿題として担当者が当てられていて、解いてきてみんなに解説するという形で、先生の中にも「説明する能力が大事」という認識があったんだと思います。
それは面白いですね!国語はどんなカリキュラムでしたか?
国語は結構変わっていて、特に古文なんかは、1年生のうちに古文文法を徹底的にやって、そこから読解という感じでした。漢文も2年生の半年くらいで漢文句法を徹底的にやってから読解という感じで、2年生の真ん中くらいで古典文法マスターになっていました。笑
普通は文章を読みながら文法もやって、みたいな感じだと思うので、独特ですよね。
独特ですけど、そっちの方がかなり効率が良い気がします!理科はいかがでしたか?
理科は特に予習せず、授業についていって、セミナーなどの問題集でその都度復習して固めていっていました。公立高校あるあるだと思うんですが、理科は遅れがちで、高3に入ってもまだ基礎レベルをやっていました。その分、英数国を高2までに終わらせる、というカリキュラムでした。
理科の受験勉強としては、習った分野については高3の4月ごろから問題集に入りました。本格的に取り掛かったのは夏休み直前からで、重要問題集をやり始めました。でも、東大志望だとこのペースは遅いと思います。受験勉強のスケジュールについては、やはりアドバイスをもらうべきでした。
受験プロセスを振り返って
受験勉強で大変だったことはありますか?
自分は結構淡々としていたので、楽しみながらやっていました。友達と勉強していたことも大きいですね、自分も頑張れましたし、ネガティブにならなかったのが良かったです。辛いけど楽しい、みたいな感じでした。笑
東大模試でD判定だったときも、先生は行ける行けるという感じだったので、それに洗脳されて、まあ行けるだろうと思っていました。
あとはありがたいことに最悪浪人もOKだったので、気は楽だったと思います。
でも、11月くらいから過去問を解くようになって、プレッシャーを一気に感じるようになりましたね。でも、プレッシャーを打ち消すのは勉強しかないと思って友達と勉強していました。
自分はこんな感じで周りの環境に恵まれていましたが、進学校じゃなくても、スタプラとかTwitterとか、学校の雰囲気に縛られずに、みんなが頑張ってる環境に飛び込むことができる時代なので、そういったところで仲間を見つけるのが良いと思います。
辛いときこそ環境のありがたさを感じますよね。実際に受験された感触はどうでしたか?
センターはすごくできました。900点中の810点くらい取れて、結果的にはこのおかげで東大の後期を受験することができました。
ただ、センター試験の対策に時間をかけすぎたかなと感じます。たまたま後期の受験資格を得られたので、結果オーライだったのですが、東大を目指す場合は足切りを超えられればOKくらいに思っておいた方が良いかなと思います。
基礎がしっかりできていれば、形式に慣れるために2-3週間ガッとやれば足切りを超えるのには十分だと思います。ただ、共通テストになって少し変わっているかもしれません。
ここは本当に情報が大事になってきます。共通テストは大学によって配分が違うので、ただ学校のカリキュラムに沿ってればいいというわけではなく、詳しい人に頼ったり、自分で調べる必要があります。
自分で動くのが重要になってきますよね。前期試験はどんな手応えでしたか?
最初が国語の試験なのですが、もうその時点で「あ、やらかしたな」と思いました。笑 国語は得意な方で、模試とかでも80点中45点くらい取れていたのですが、本番の問題との相性が悪くて、開示してみると22点しか取れていませんでした。
国語って勉強しても点がぶれるんだな、というのを本番に知りました...。それなら国語にそこまで時間かけずに、英数理にもっと勉強時間を振るべきだったと反省しています。
前期試験が終わって、絶対落ちたと思いました。ただ、センターの点数は取れていたので後期の受験資格はあるだろうと思って、終わったその日から切り替えて後期の過去問を買って勉強を始めました。
後期のことはもともと全く考えていなかったのですが、問題を解いてみると考えさせる系の問題が多くて、「自分に合ってるな、行けるかもしれない」と思いました。当時の後期試験の科目は国数英で、勉強のスタートが遅くて固まりきれなかった理科がなかったので、戦いやすかったですね。
すぐに切り替えられるのがすごいです!僕なら2週間はダラダラ引きずってますね。
いかがでしたか?
受験勉強における情報や戦略の重要性、詳しい人からアドバイスを受ける大事さをひしひしと感じさせられましたね。また、辛いときでも周りの環境のおかげで頑張れたという話もとても納得させられました。
頑張りたいけど、環境的に相談できる人が周りにいない方も多いかと思います。内田さんは、受験の戦略を知らなかった反省を活かして、全国どこにいても東大生に毎日相談できる「東大毎日塾」というオンライン塾を作られているので、頑張りたい方はぜひ検討してみてください!塾の内容は、第4回の記事でめちゃくちゃ詳しくお伺いしていきますが、東大毎日塾公式サイトはこちらからも確認できます。
次回の記事では、大学時代の過ごし方をじっくりと聞いていきます。
読んでいただき、ありがとうございました〜。