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ぶおとこばってん

もう二度と入りたくない!?東北大の数学科に進んだぱたさんへのインタビュー④

2021年9月16日

ばってんです ♨️

普段、友達と勉強する方も多いと思いますが、なかなか先輩方の高校生活を見る機会って多くないですよね。

でもよく考えてみると、自分が行きたい大学に行くためのコツは、実際に行った人に聞くのが一番確実な情報源です。東京大学であれば、市販でいろんな合格体験記が売っていますが、他の旧帝大はそうでもなかったりします。

そこで今回は、最後の模試までE判定で、先生と喧嘩しながら東北大に突っ込み見事に合格されたという武勇伝の持ち主、数学YouTuberのぱたさん(YouTubeのチャンネル、okedouのチャンネル、現在東北大学理学研究科代数学専攻修士1年)に、高校時代の過ごし方や、進路選び、さらには大学入学後の話をじっくりとインタビューしました!

内容が盛りだくさんすぎて、1つの記事に収まらず、5部構成になっています。どの記事も、日々の勉強にビシビシ役に立つはずです。

  • 第1回:高校時代の過ごし方
  • 第2回:高校時代のモチベーションの保ち方
  • 第3回:なぜ東北大を選んだのか、東北大の実態
  • 第4回:なぜ数学科を選んだのか、数学科の実態(今回)
  • 第5回:大学生活を振り返って

今回は第4弾で、学科選びがテーマです。教員になりたかったぱたさんがなぜ数学科を選んだのか、実際に数学科に進学してわかったことについて、深く聞いていきたいと思います。

勉強の休憩時間に是非読んでみて、やる気を少しでも上げてもらえたら嬉しいです。

(授業をするぱたさん)


志望学科を決めた経緯

前回の記事で、教員を目指されていたと伺いました。

なぜ教育学科ではなく数学科に進まれたのですか?

もともと教員を目指し始めたのは、中学で所属していたバレー部の顧問が数学の担任で、憧れたのがきっかけです。高校に入って数学が得意になり、教員になるなら数学だなと自分の中で固まり、教育学科で有名な東京学芸大学を目指し始めました。

ただ、調べていくうちに、数学の教員になるためには、教育学科と数学科という2つのルートがあることを知りました。特にこだわりはなかったんですが、高校の先生からは、「数学科に行ってレベルの高いことまで学んで数学を俯瞰できた方が、理論の裏付けをもとに基本を教えられるので、立派な教員になれるんじゃないか」ということを聞いていました。

一方で、教育学科を出ていた先生にも意見を聞いてみると、教育学科では指導力が圧倒的につくし、わかりやすく伝える能力を身につけられると教えてもらいました。「教える才能があったり、講師のバイトで教える力で鍛えるんだったら良いけど、普通は数学科にいても指導力は身に付かない」とアドバイスをもらいました。また教育学科だと、例えば大学院の卒論で教育に絡んだ研究ができるのは魅力的でした。数学科だと、数学の研究になってしまうので。

そこで悩むわけですが、自分の場合は、学芸大学のような単科大学に入るのはリスクがあると考えました。絶対に教員になると決まっていたら良いのですが、自分は変わりうると思っていたので、変えようと思った時に融通が効かないかなと。

単科大学だと、カリキュラムが特化されてますからね。

看護学校などもそうですね。今の教え子にも、「なんとなく〇〇になりたい」で、単科大学に入るのはオススメしていません。

数学科に入ってから、その決断に後悔することはなかったですか?

結局自分も進路が変わったので、後悔はありません。

ただ、専門的な数学を学べることが、数学科が良い点の一つだと思っていたのですが、実は教育学科でも、学部3-4年レベルの理論は学べることを後で知りました。ただ、やはり数学科とは濃さが違っていて、概説を学んで、問題を解ければいいや、くらいの温度感のようです。


数学科に入ってみて

入る前と入った後で、数学科に対するイメージは変わりましたか?

高校時代に、大学数学に触れたことが無さ過ぎて、イメージのズレしかありませんでした。数学4みたいなノリで、高校数学の延長で難しい漸化式とか難しい積分とか解けるようになるものだと思っていたら、「もっと厳密に定義しましょう」とか「この理論を拡張してみましょう」みたいな抽象的な内容が始まって、何も面白くないし辛かったです。笑

自分としては、数学は教員になるための手段であって、ただ高校数学が好きなだけだったんだな、と気付かされました。

それは辛いですね... 周りの人たちも同じ状況でしたか?

入学した後に、数学科の同級生に「イメージと違くない?」と聞いたんですが、「大学数学がどんなものか」については、高校のときから触れていた人が多かったです。大学数学というものを勘違いしていたのは自分だけでした,,,。笑

そこから将来の進路にも影響があったんですね。

大学数学を勉強してみても興味がわかなかったので、「ああ、自分は数学が好きということではなかったんだ。解法の選択とかに興味があっただけなんだな」と痛感しました。数学が好きではなく、解法テクニックに走るのであれば良い先生になれないはずなので、じゃあ教員を目指すべきではないと考え直しました。

途中で進路が変わったので、単科大学に行ってなくてよかったです。

今入り直すなら...

今から大学に入り直すなら、何大学の何学部に行きたいですか?

数学科には行かないでしょうね。笑 今はメディアに興味があるので、早稲田や慶應のメディア系の学部に行きたかったです。国立大学にあまりメディア系の学部は無いんじゃないかと思います。

それか経済学部ですね。就活を始めると、経済学の知識が欲しくなります。自分の志望業界の業界研究をするときに、「この会社は何で業界トップになったのか」とか「なぜこの会社を買収したのか」とか考えたくなるのですが、今の自分には考えるためのツールがないので、もどかしいです。

またYouTuberをやっていると、自分自身のマーケティングが必要になってくるので、それらの理論を学ぶことのできる経済学部に魅力を感じます。


(ぱたさんのチャンネル登録も是非!)


いかがでしたか?

学科選びの際に、実際に経験者の先生に話を聞きに行った積極性が、さすがだなと感じました。高校生のうちから、大学で何を学ぶかを調べておいた方が、入ってから後悔しなくてすみそうですね。okkeで大学範囲の内容もかじっておきましょう。

次回は、大学生活を振り返って思うことや、塾講師として生徒を見てきた上で気づいたことを聞いていきたいと思います!(次の記事はこちら)

読んでいただき、ありがとうございました〜。

ぶおとこばってん

ラ・サール中高→東大理1→計数工学科(数理情報)→UCLA院卒 社会を人から変える会社 okke の CEO YouTube上で、高校数学をじっくりコトコト深く解説中 頭があったまる記事を書いていきます ♨️

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ぱたさんスペシャルインタビュー

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