部活が忙しくてもノルマを達成するコツとは?ぱたさんへのインタビュー②
ばってんです ♨️
普段、友達と勉強する方も多いと思いますが、なかなか先輩方の高校生活を見る機会って多くないですよね。
でもよく考えてみると、自分が行きたい大学に行くためのコツは、実際に行った人に聞くのが一番確実な情報源です。東京大学であれば、市販でいろんな合格体験記が売っていますが、他の旧帝大はそうでもなかったりします。
そこで今回は、最後の模試までE判定で、先生と喧嘩しながら東北大に突っ込み見事に合格されたという武勇伝の持ち主、数学YouTuberのぱたさん(YouTubeのチャンネル、okedouのチャンネル、現在東北大学理学研究科代数学専攻修士1年)に、高校時代の過ごし方や、進路選び、さらには大学入学後の話をじっくりとインタビューしました!
内容が盛りだくさんすぎて、1つの記事に収まらず、5部構成になっています。どの記事も、日々の勉強にビシビシ役に立つはずです。
- 第1回:高校時代の過ごし方
- 第2回:高校時代のモチベーションの保ち方(今回)
- 第3回:なぜ東北大を選んだのか、東北大の実態
- 第4回:なぜ数学科を選んだのか、数学科の実態
- 第5回:大学生活を振り返って
今回は第2弾で、どんなモチベーションを持ち、どう管理することで猛勉強を続けられたのか、深く聞いていきたいと思います。
勉強の休憩時間に是非読んでみて、やる気を少しでも上げてもらえたら嬉しいです。
(授業をするぱたさん)
部活との両立のコツ
前回の記事で、部活(弓道部)が忙しく月に1-2回しか休みがなかったという状況を伺いました。そんな中、宿題だけは解答を写さずに自力でやっていたというぱたさん。その秘訣に迫ります。
部活が忙しかったとのことですが、疲れたときはどう勉強していましたか?
高1や高2のときは部活が終わって家に着くのが夜の8時で、ご飯食べたりして、課題をやるために机に向かっては寝落ちしていました。だいたい深夜2時や3時にハッと起きるんですが、そんなときは深夜から宿題に取り組んでいました。そういう時も答えは写しませんでしたね。
先にも答えた通り(前回の記事)、解答を写すという選択肢がそもそも無くて、やれと言われたことは「絶対やらなきゃ」と自分にノルマを課していました。
あとは、休み時間や部活前の時間に集中して取り組むようにしていました。
同じように部活との両立に挑んでいる子たちにアドバイスはありますか?
自分のように、机で寝ちゃう子も多いと思うんですが、「その分自分で取り返す」という意識がとても大事だと思います。超えてはいけない一線は超えない、という気概ですね。これができないと、受験勉強はできないと思います。
また、うとうと → 寝ちゃいけない → うとうと、というのが一番無駄な時間なので、そうなったらさっさと寝てしまった方が良いです。10分間目を閉じて机の上で突っ伏していると、かなりスッキリするのでオススメです。
日々のモチベーションの管理
やる気の波に負けず、勉強をコンスタントに続けられたコツは何でしょうか?
ノルマを決めて、それを達成することを「習慣化」していたことです。習慣化することがとにかく大事です。高2までは、学校で課された宿題をやり切ることが自分にとってのノルマで、受験生になると宿題がなくなっていったので、毎日のノルマを自分で決めていました。
習慣化ってどうやったらできるのですか?
3週間我慢してやり続けられれば、習慣化できると思います。どんだけ疲れてても、お風呂に入って寝ますよね。そんなイメージで、自分は勉強が好きでもなんでも無かったのですが、続けているとノルマをこなさないと気持ち悪くなっていきました。そうなれば習慣化成功ですね。
具体的なアドバイス感謝です!受験時代のノルマはどう設定されていましたか?
毎日いろんな科目をコンスタントにやるタイプだったので、10時間くらいやれば終わる量を毎日のノルマにして、試行錯誤しながら微調整していきました。この問題集を90日で終わらせたいので、1日何問ずつやっていこう、みたいにして勉強する内容を決めていました。
時間的にギリギリ達成できる、くらいのノルマが自分には合っていました。
ノルマはしっかり毎日消化されていましたか?
波があるので、谷のときは量を減らしたりしていました。また、どれだけ調子が良くても、1日のノルマを増やすことはしませんでした。これが良かったと思います。ノルマ増やしてしまうと、心の中で「結局やらなきゃじゃん」となって気持ちが萎えるんですよね。
たまに寝坊して昼から自習室に行ったりすると、ノルマが達成できないので本気で凹んでいました。それくらい習慣化できていたんだと思います。そういうときは、必ず自分の借りは自分で返すという気持ちで、終わらなかったノルマを次の日に付け足していました。累積で帳尻合ってればOKと。どんどん繰り越される恐怖が、毎日頑張るモチベーションになっていました。
成績の上げ方
成績を上げるために意識していたことは何ですか?
単純に量を多くやるのと、定期テストであれば出題傾向を掴んで、出そうなところから暗記したりしてました。暗記科目であれば、どこから出たのかを後で見直すことで、先生の傾向と対策をつかむことができます。
また、テスト前には友達と教え合ったり問題を出し合ったりして、ノートを見ずにアウトプットすることで、記憶の定着率をグンと上げていました。声を出すので五感を使えますし、楽しいのでとても印象に残るんですよね。そういうゲーム性のある日を作ると良いと思います。
チャリに乗りながら、テストの順位を競っていた友達に問題を出して、答えられなかったらけちょんけちょんにけなしたりしていました。笑
模試で成績が上がらないときは、どうやって乗り越えていましたか?
大量失点した分野を、教科書レベルから読み返していました。問題集でその分野を数問ちょろちょろっと解き直すのではなく、教科書に立ち返って原理から理解し直すようにしていて、この作業が重要だったと感じます。
模試の問題だけ復習して終わる人が多いと思うのですが、それでは解法テクニックし身に付きません。例えば、進研模試で一つの数学の大問が8/50だったら、そもそもの土台がなってないはずです。問題の復習だけしていると、その後の模試でも同じことの繰り返しになり、時間の無駄だと思います。ジェンガで言うと、下の方がスカスカなのにどんどん積み上げようとしている状態で、それではいつまで経っても実力が積み上がっていきません。
プライドが邪魔して、基本に立ち返りにくいんですよね。高3の秋にこんな教科書レベルのもの読むのかと。こういったプライドは誰しもにあると思うのですが、必要なことはやった方が結局近道です。
高校生活を振り返って
振り返ってみて、高校時代に何か後悔はありますか?
部活も勉強も習い事も学校行事も、本気で取り組み切れたので、後悔はほとんどないです。強いていうなら、2年連続でインターハイに行けなかったことですね。高3の夏が県6位で終わってしまったのが悔しいです。
習い事はボーイスカウトをやっていて、高2から高3の夏休みまで市内の学生スカウトのトップをやっていたのですが、高3の1学期に、文化祭の実行委員会と部活とボーイスカウトの活動が重なり、とても大変でした。ただ全て結果を残せて後悔は無いですね。
恋愛には後悔がありますが、それはまた別のお話ということで。笑
また、頭が良い人の勉強法をそんなに知らなかったのは、もったいなかったと感じます。東北大学に行って周りに高校時代の勉強法などを聞くと、英単語暗記アプリとか「そんなハイテクな方法があったんだ」と驚くことが多くて。参考書・問題集も情弱だったなと感じます。今だと動画などで情報を得られるのが良いですよね。
(ぱたさんのチャンネル登録も是非!)
いかがでしたか?
習慣化の大事さと、そのための具体的なコツを学べましたね。普段なかなかやる気の波に負けて勉強が進まない方や、成績が上がらなくて困っている方は、とても参考になる内容だったのではないかと思います!
次回は、なぜ東北大を選んだのかという進路の話と、入ってみてわかった東北大の実態を聞いていきたいと思います!(次回の記事はこちら)
読んでいただき、ありがとうございました〜。