なぜ東北大へ?東北大ってどんなところ?ぱたさんへのインタビュー③
ばってんです ♨️
普段、友達と勉強する方も多いと思いますが、なかなか先輩方の高校生活を見る機会って多くないですよね。
でもよく考えてみると、自分が行きたい大学に行くためのコツは、実際に行った人に聞くのが一番確実な情報源です。東京大学であれば、市販でいろんな合格体験記が売っていますが、他の旧帝大はそうでもなかったりします。
そこで今回は、最後の模試までE判定で、先生と喧嘩しながら東北大に突っ込み見事に合格されたという武勇伝の持ち主、数学YouTuberのぱたさん(YouTubeのチャンネル、okedouのチャンネル、現在東北大学理学研究科代数学専攻修士1年)に、高校時代の過ごし方や、進路選び、さらには大学入学後の話をじっくりとインタビューしました!
内容が盛りだくさんすぎて、1つの記事に収まらず、5部構成になっています。どの記事も、日々の勉強にビシビシ役に立つはずです。
- 第1回:高校時代の過ごし方
- 第2回:高校時代のモチベーションの保ち方
- 第3回:なぜ東北大を選んだのか、東北大の実態(今回)
- 第4回:なぜ数学科を選んだのか、数学科の実態
- 第5回:大学生活を振り返って
今回は第3弾で、なぜ静岡で高校生活を送っていたぱたさんが東北大を選んだのか、実際に東北大に進学してわかったことについて、深く聞いていきたいと思います。
勉強の休憩時間に是非読んでみて、やる気を少しでも上げてもらえたら嬉しいです。
(授業をするぱたさん)
志望校を決めた経緯
前回の記事で、高1、高2の頃は、地元の静岡大学を志望されていたと伺いました。
東北大を志望したきっかけは何だったのでしょうか?
成績が上がっていって、高校の先生との面談で「もっと上を目指せるぞ」ということになり、まず千葉大学を志望することになりました。もともと教師になることが夢だったので、その後は東京学芸大学に志望校を変えました。
部活が終わって勉強に集中できていたこともあり、その後も順調に成績が伸びていって、北海道大学もD判定に近いE判定、というところまで上がったんですね。そこで、北海道大学を志望するかどうかで先生と揉めました。
弓道を大学でも続けようと思っていたのですが、北海道大学は北海道の中で一番弓道が強く、しかも高3の担任が部活の顧問であったことから自分に北海道大学を推していたんです。でも自分は、高2の修学旅行で北海道大学のある札幌に行ったときに「なんて素晴らしい場所なんだ」と感銘を受けて、この場所を観光地として残しておきたいと思っていたんですよね。大学で行ったらもったいないと。笑
そこで、就職してもなかなか行かない土地(失礼ですけど)に進学しようと思い、同じくらいのレベル帯の九州大学と東北大学で迷って、より弓道が強かった東北大学を志望することに決めました。
観光に残すというのが面白いですね笑 先生はどんな反応でしたか?
「北大もE判定なのに、それよりもレベルの高い東北大を目指すのは無理だろう」と言われて、こっちも若気の至りで意地を張っていたので、険悪なムードになりました。
(札幌は観光にとっておきたかった)
東北大、逆転合格へ
模試の成績は順調に上がっていきましたか?
最後まで東北大はE判定でしたね。なぜ突っ込んだのか、自分でもいまだにわかりません。笑 おそらく周りから可能性が潰されたので、意地になっていたんだと思います。
とはいえ、初めから志望校を下げるのは良くないと思っていました。「ギリギリのところを目標にすることで、偏差値は伸びるはず。何かあったら直前で変えればいいや」と考えていました。
合格できる自信はありましたか?
センター試験が終わって、738点が合格ボーダーだったのですが、自分は708点でした。30点も足りず、ドッキングの判定はギリE判定で、合格可能性は18%でした。ただ足切りは無かったですし、センターの点数が450点分に換算されるのに対して、2次試験の数学の配点が300点/800点で、そこで点数を稼ぐ自信があったので、センター試験の30点分は、十分2次試験の数学でひっくり返せるという算段でした。実際そうなったので、嬉しかったです。
また、毎日12-13時間勉強していたので、最後に勉強量が自信に変わってくれました。自分のバイト先の教え子を見ていても感じるのですが、本番でのパフォーマンスを上げるためには、勉強量でも実績でも良いので何かに基づいた自信が必要だと思います。
あと、親との関係で国公立しか行けなかったのですが、後期の静岡大はA判定だったので、それも保険になっていました。
先生とは仲直りできました?笑
先生からは最後まで「東北大舐めるな」と言われて、でも自分も意地を貫き通して揉めていたのですが、確か3月9日の15時に合格発表があり、自分が気付くか気付かないかくらいに先生の方から祝福の連絡が来て、熱くなりました。その後すぐに学校に行って、さらに心が熱くなりました。笑
東北大に進学してみて
東北大はどんな雰囲気ですか?
真面目で静かな人が多いです。みんな優しいですし、刺々しくないです。旧帝大の中で、地元の占有率は一番低いようで、宮城出身は2割しかいないので、多様性を楽しむことができます。ただ東北6県の出身(各県の進学校出身)はそれなりに多いので、東北の方言は飛び交っています。笑
よく東北大の友達と、「東北大は凡人の努力で目指せる最高峰だ」と話しているのですが、まさにその通りで、東北大は、地方の高校にいても努力すれば合格できる学校だと思います。なので、逆に全国から集まりやすいのかもしれませんね。
また、自然も都会も味わいたい人が多い印象です。仙台駅から電車で5分行くと山が現れるので、デジタルデトックスして、マイナスイオンに触れられます。笑 一方ですぐに都市にも行けるので、何するにも困らないですね。旅行の行き先も豊富で、大学生らしいことがたくさんできます。
七帝戦(旧帝大内の部活の交流試合)を踏まえての個人的な意見ですが、大阪大学、名古屋大学あたりが陽キャが多く、はっちゃけてるイメージです。北海道大学は、東北大学と同じように静かでゆったりとした暮らしをしている印象です。
研究面での強みはありますか?
理系の研究設備が素晴らしいです。先日、指定国立大として、東大・京大・東北大の3校が選ばれました。特に工学部の研究が強いですね。理系に関して言うと、東大・京大の次くらいに研究施設も充実しているのではないかと思います。
(ぱたさんのチャンネル登録も是非!)
いかがでしたか?
東北大を目指すことになった経緯と、合格できる自信の根拠、さらに東北大の実際の様子について聞くことができました。志望校選びに困っている方には、とても参考になる内容だったのではないかと思います!
次回は、なぜ数学科を選んだのかという詳しい進路の話と、入ってみてわかった数学科の実態を聞いていきたいと思います!(次回の記事はこちら)
読んでいただき、ありがとうございました〜。