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【数学】赤本って必要?


その他
2024年8月9日

赤本って必要?

どうも、フジです。

前回に引き続き、一橋大学志望の受験生の方からいただいた「そろそろ赤本を解き始めたいが、どういうプランで進めていけばいいかわからない」「そもそも購入すべきか?」という質問に答えていこうかなと。

数学の過去問は1年分で足りる?

さて、数学の過去問はどのくらい解く必要があるのかという話をしましょう。

前回の記事では英語の過去問について触れ、「英語は複数年度分の過去問演習が必要不可欠(ただし大問ごとに区切って必要な部分だけの演習)」と結論付けました。これに対する数学ですが、志望校の過去問を複数年度分必ずしも解く必要があるかと言われると、そうとは言い切れないなあというのが正直なところです。

最難関大学の数学の問題(のうち合否に関わる問題)というのは「的確な初動ができれば意外とサラッと解けちゃう問題」「煩雑で面倒な計算を正確に処理できれば無難に解ける問題」の2つに大別されるので、「的確な初動パターンを頭に叩き込む練習」及び「煩雑で面倒な計算を正確に処理する練習」をすることになるのですが、これらはどちらも、自身の志望校の過去問を解かなければ練習できないというわけではないのです。相応のレベルの問題集を用意することができるのであれば、過去問を用いる必要はないのかなと思ったりもします。

必ずしも志望校の過去問である必要はない。しかしこれを踏まえた上で私は、志望校の過去問を複数年度分解くことを推しておきます。

理由はいくつかあります。

最難関大学は、なんだかんだで数学もその問い方に大学の色が出るから、というのが1つ目の理由です。私は学校の数学の時間に、東大/京大/一橋、あとは東工大(文系で解ける問題のみ)の過去問を可能な限り遡って全て解きましたが、やはり東大は東大な感じがしますし、京大は京大な感じがします。一橋にも一橋な雰囲気がありました。だから、自分の志望校の雰囲気の問題で練習を積むというのは、何かしらのプラスになるのではないかと思うわけです。

次、志望校の過去問を全て解けるようにしているという事実が自信につながるから、というのが2つ目の理由です。過去問をたくさん解いて、それらを十分に理解した状態で試験本番を迎えるのと、志望校のレベルと同等の問題集ばかりを解いていて過去問をあまり見ていない状態で試験本番を迎えるの、どちらのほうが気持ち的に優勢かということを考えてみてください。どう考えても前者でしょう。

最後、そもそもあえて過去問を解かないでいる理由がないから、というのが3つ目の理由。志望校対策をするにあたって、敢えて過去問以外の問題集を使う理由が特に見当たりません。やっておいて損のないような問題集は様々あるとは思いますが、それが過去問以上に重要かと言われるとそんなこともないような気がします。青チャートが満足に解けるようになったのなら、普通に考えて、次に手に取るべきは志望校の過去問なのかなと思います。

というわけで、数学については「まあ、やることがなくなったんなら、普通に考えて赤本に辿り着くよね」「可能な限り解いておくに越したことはないんちゃう?」って感じです。これは過去問に限らずですが、最難関レベルの演習問題を解いたら、必ず「こういうときにはこうする」を蓄えていくようにしてくださいね。ぼんやりといているだけじゃあ、全く意味がありませんよ。

あ、言い忘れてましたけど、「過去問を解く」というのは「1年分通しで時間を測って解く」という意味ではありませんからね。数学も英語同様、大問ごとに解くので十分です。この理由についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

では次回は、社会(世界史/地理)の話をしますね。
明日公開です。

この記事の著者

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フジ

地方公立高校から東京大学文科2類に現役合格。 現在経済学部在学中。公認会計士志望。 アプリokkeのマイページ「コメント•要望」から、 記事内容のリクエストをお待ちしております!