西サハラ
西サハラ
モロッコの南西にある、帰属未定地域を「西サハラ」と呼ぶ。
つまり「西サハラ」というのは地域の名前(地名)であって、国家の名前ではない。
西サハラ地域の領有を主張しているのがサハラ・アラブ民主共和国という国家。
日本は国家承認しておらず、国連にも未加盟で、国際的には広く認められていない。
アフリカ連合(AU)には加盟している。
(国土地理院 標準地図をもとに筆者編集)
実態
西サハラ地方は、
- モロッコ
- サハラ・アラブ民主共和国(日本は未承認)
の二か国が領有を主張している。
実際には、大部分をモロッコが実効支配し、東側のわずかな地域をサハラ・アラブ民主共和国が支配している。
経緯
西サハラ地域はスペインの植民地(スペイン領サハラ)だった。
1975年に植民地支配が終わり、独立することになった。
スペインが撤退すると、モロッコとモーリタニアが侵攻。西サハラ地域を分割統治した。
西サハラの地元勢力はこれに反発し、サハラ・アラブ民主共和国の建国を宣言。独立戦争を始めた。
モーリタニア軍は排除できたが、モロッコ軍に押され西部のほとんどをモロッコが占領する結果に終わった。
そのまま事態は膠着し、現在に至っている。
国際問題
西サハラをめぐり、国際問題も発生していた。
アフリカ統一機構(OAU)がサハラ・アラブ民主共和国の加盟を認めたため、モロッコはこれに強く反発。OAUから脱退した。
AUに改組した後もモロッコは非加盟を続けていたが、2017年に加盟を果たしている。
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