リチウム、チタン、白金(プラチナ)、レアアース(希土類)など、希少かつ工業的価値が高い金属のこと。
高性能製品に必要不可欠であることからハイテク産業での需要が高く、今後も重要性が高まっていくことが予想される。
需給上も、
といった問題があり、
などの対策が進められている。
金属にもさまざまな分類がありますが、経済界では主にベースメタルとレアメタルに分類します。
例としては、
どちらも曖昧な言葉で明確な定義はありませんが、経済産業省は上記を含む計31種の元素をレアメタルと定義しています。
レアメタルはほぼすべての電子部品に用いられていて、最近の家電にはほとんどコンピュータが載っていますからレアメタルは家中に溢れているわけです。皆さんが使っているスマホやパソコン、スピーカー、ワイヤレスイヤホン、生活の隅々にまでレアメタルは入り込んでいます。最早、レアメタルのない現代の生活はあり得ないのです。
このように、電子部品にはレアメタルはつきもので、特に高度な技術を必要とする精密な電子機械、また先端技術産業にとってレアメタルの有無は死活問題です。
つまり、ハイテク産業が発達した先進国でレアメタルの需要が高いということになります。
これまでレアメタルの重要性を述べてきましたが、逆に言えばレアメタルが確保できなければ経済活動は大混乱に陥るということの裏返しでもあります。
レアメタルの需給の問題点として挙げられるのは、
が代表的です。
このため、レアメタルを大量に輸入している先進国では、
が対策として行われています。
大都市には、廃棄された電子部品の中にレアメタルが大量に眠っているため、これを鉱山になぞらえて都市鉱山とも呼ばれています。
一方で、回収・再利用にはコスト面などの障壁が多く、なかなか進んでいないのが現状です。
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