サイトカイン
サイトカインとは
細胞は、物質を分泌して、他の細胞が受け取ることで、情報を伝達している。
その細胞間の情報伝達に使われる物質(タンパク質)のことを、サイトカインという。
高校生物では、免疫反応に関連するサイトカインについて学ぶので、
ここでは免疫反応でのサイトカインのはたらきについて解説する。
正直、高校生物では、サイトカインの名称は重要ではなく、 それよりもどのような場面ではたらくのかが重要だ!
それを踏まえた上で、以下を読んでほしい。
サイトカインのはたらき
ここからは、「自然免疫」と「適応免疫」に分けて、はたらきについて見ていこう。
なお、サイトカインが出てる場面を緑の矢印で表し、 教科書や参考書によく記載されるサイトカインの種類のみ()内に記載した。
1. 自然免疫時のはたらき
- 血管を拡張する
- 好中球などの免疫細胞を集める(ケモカイン)
- 免疫細胞を増殖させる(インターロイキン)
- 体温を上昇させ、食作用を促進する
(↑「炎症」は、これらが体内で起こっている状態)
- ウイルスの増殖を抑制させる(インターフェロン)
2. 適応免疫時のはたらき
- マクロファージや樹状細胞が分泌し、ヘルパーT細胞を活性化する(インターロイキン)
- ヘルパーT細胞が分泌し、キラーT細胞を活性化する(インターロイキン)
- ヘルパーT細胞が分泌し、B細胞の増殖を促進する(インターロイキン)
- ヘルパーT細胞が分泌し、マクロファージを活性化する
※インターロイキンにもいくつもの種類があり、上で挙げたインターロイキンたちは、異なるインターロイキンであるのに注意!
最後に
今回は教科書や資料集の記載情報をまとめたが、
実際は免疫反応はもっともっと非常に複雑なものであり、 未だわかっていないことも多い、ということを知っておいてほしい。
自然免疫について動画で学びたい方は、「おうち生物 自然免疫」を、
獲得免疫について動画で学びたい方は、「おうち生物 適応免疫」をチェックしてね!
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