冠詞
a と the のイメージの違いを知ろう!
英語を勉強するときにとても苦労するのが 「冠詞」 ですよね。
同じ名詞でも a/an が付いたり、the が付いたりして、英作文で自信を持って冠詞を付けるのは至難の業です。
こんな場合は a を使って・・・と1つ1つ覚えてもしょうがないし、例外だらけなので、ここでは 「何を表したいか」という本質的なイメージをつかんで、使いこなせるようになりましょう!
a の本質的なイメージ
不定冠詞 a/an のイメージはずばり、具体的な1つのまとまりを表すことです。後ろの名詞が、具体的な1つのまとまりなんですよ〜ということを示しています。
例えば、魚は不可算名詞(数えられない名詞)だから a は付けない!と信じてやまない人もいると思いますが、この a のイメージをつかんでおけば、下の文のように魚にだって a がつくことがあると納得できるはずです!
具体的な形がイメージできないような、マグロのフレークとか、サラダの中に入ってるマグロとかの場合は、a は付きませんが、1匹のマグロの場合には、具体的に1つのまとまりとしてイメージできるので、a tuna となるわけです。
マグロを1匹そのまま食べたことないですが笑
the の本質的なイメージ
対して、定冠詞 the のイメージはずばり、1つにまとめて他と区別することです!山脈とか、2000年代とか、1つにまとめて、他と区別するときに使うのです。
他と区別するのが本質なので、「唯一のとき」「みんなが同じものをイメージできるとき」 にも the を使います。
- the Beatles(ビートルズというグループとしてのまとまり)
- the earth(宇宙で唯一)
- Look at the table.(みんなの中で1つの机がイメージされている)
練習問題
実際に問題を考えながら、a と the の違いをつかんでいきましょう!
それぞれの日本語に合うように、次の英文の空欄に bus / a bus / the bus の中から選んで入れてください。
※ by + 交通手段 のときは、冠詞がつかない!と信じきっている人もいると思いますが、そうもいかないのが英語のむずかしく面白いところです。
(1) I always go to school by ( ).
(私はいつもバスで学校に行く)
(2) Oh, you watched the accident yesterday? My brother went to school by ( ).
(昨日の事故見たんだね。弟がそのバスで学校に行ってたんだよ)
(3) His car was hit by ( ).
(彼の車はバスにぶつけられた)
【答】
(1) I always go to school by bus.
(私はいつもバスで学校に行く)
→ 具体的な1つのバスをイメージしているわけではなく、バスという機能を表したいので、冠詞は付きません。
(2) Oh, you watched the accident yesterday? My brother went to school by the bus.
(昨日の事故見たんだね。弟がそのバスで学校に行ってたんだよ)
→ 話し相手と同じバスをイメージできていて、特定のバスを表すということで the がぴったりです。
(3) His car was hit by a bus.
(彼の車はバスにぶつけられた)
→ ぶつけられた具体的な1つのバスをイメージしているので、a がふさわしいのです。
補足
よく文法問題の並び替えで出てくるのですが、不定冠詞 a/an には、単位の前について「〜につき」という意味を表す用法があります。
This rope is 100 yen a meter.
(このロープは1メートル100円です)
知らないと一生思いつけないので、ここで押さえておきましょう!