これまでの人生で、「パンや水は数えられないから不可算名詞!」と聞いたことある人は多いと思いますが、
「いや、パンも1枚、2枚と数えられるし、水も1杯、2杯と数えられるやん!」
と突っ込みたくなりますよね。
数えられない名詞はもちろん不可算名詞なのですが(後述)、数えられそうであっても 「具体的なまとまりがなく、一部を取っても基本的な性質が変化しない名詞」は不可算名詞 と押さえておきましょう。
例えば、
というイメージです。

これらのものは不可算名詞なので、基本的には
みたいには言えません。これらを数えたいときは、形・容器・単位などをつけて、
と表します!
<発展>
とはいえ、もちろん例外はあります。例えばカフェでコーヒーを頼むときは、コーヒーはメニューとしてまとまっていて、一部だけを切り取ったらメニューとして機能しません。なので、
Can I get a coffee?
(コーヒーを一つお願いします)
と、可算名詞の使い方をします。
あとの不可算名詞は、数えられるかどうか、で考えて基本的には大丈夫です。例えば、一定の形が無かったら数えられないので不可算名詞と考えます。
などは不可算名詞です。うっかり、複数形にしたり、a/an を付けないように注意しましょう!
他にも、一つしかない固有名詞も数えようがないので不可算名詞です。
ややこしいことに、意味を複数持つ名詞で、可算名詞として使う意味と、不可算名詞として使う意味をどっちも持つ名詞があります。思いつきますか?
例えばよく出てくるのが、work や room です。
まず、「作品」 という意味では、具体的にまとまっていて一部を取り出せないので可算名詞です。
He submitted two works in one month.
(彼は1ヶ月で2つの作品を提出した)
しかし、「仕事」 という意味では、形を持たないので不可算名詞です。
He loves his work.
(彼は仕事が好きだ)
※ 不可算名詞なので、works とならない点に注意!
こちらも、「部屋」 という意味では、具体的にまとまっていて一部を取り出せないので可算名詞です。
I booked two rooms of the hotel.
(そのホテルの2部屋を予約した)
しかし、「余地」「空間」 という意味では、形を持たないので不可算名詞です。
There is room for improvement.
(改善の余地がある)
※ 不可算名詞なので、a room などとならない点に注意!
<補足>
めんどくさいかもしれませんが、例えば長文を読んでて、「work が不可算名詞として使われている!ということは作品じゃなくて仕事と訳さなきゃ」という感じで、意外と解釈の手がかりになるので重要です。
こういうところが和訳で出題されたりするんですよね...
次の名詞には、可算名詞の意味も、不可算名詞の意味もありますが、わかりますか?
(1) paper
(2) fire
【答え】
(1) paper
→ 「新聞」だと可算名詞、「紙」だと不可算名詞
(2) fire
→ 「火事」だと可算名詞、「火」だと不可算名詞
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