イスラーム教が生まれてから、最初の王朝が生まれるまでの「正統カリフ」の時代です。
世襲ではなく、選ばれたカリフの時代でした。
まとめ→イスラーム王朝
610年〜661年

中継貿易で栄えたメッカに生まれたムハンマドは610年、唯一神アッラーのことばを授けられた預言者だと自覚し、イスラーム教をとなえます。
富の独占を否定したことで、商人の街メッカでは迫害を受けメディナに移住し(ヒジュラ)、共同体(ウンマ)を建設します。
630年にメッカを征服すると、カーバを神殿に定め、彼にくだされたことばをアラビア語で記された「コーラン」が聖典となり、教徒(ムスリム)の信仰と行為は六信五行にまとめられます。
ムハンマドの死後、アブーバクルがムスリムによって指導者、カリフ(「後継者」)に選ばれ、その後4代アリーまで、選ばれた者がカリフとなり、4人は総称して「正統カリフ」と呼ばれています。
ササン朝をニハーヴァンドの戦いで破るなど、拡大にも精力的に励んでいました。
カリフ間の争いでアリーが暗殺されると、661年に対立していたムアーウィヤが、カリフを名乗りウマイヤ朝を開きます。
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