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洪積台地


洪積台地

洪積世(更新世)の時代に形成された、河川によって作られた平野が隆起(もしくは海水面が低下)して形成された、台地状の平野

河岸段丘海岸段丘も洪積台地に含まれる。

日本の台地はほとんど洪積台地で、東京の武蔵野台地などが有名。

土地利用

洪積台地は周囲より標高が高いため水が得にくく畑としての利用が多い

段丘崖など台地周縁の崖は樹木に覆われることが多い。

台地周辺の崖下には湧水帯がみられるため、集落は崖下に分布する。

標高が高く水害が少ないため、都市部近郊の台地では近年宅地開発も進んでいる。

日本の主な洪積台地

根釧台地(北海道)、武蔵野台地(東京)、下総台地(千葉)、牧之原台地(静岡)など。

牧場、茶畑、市街地として利用されている。

補足:シラス台地

鹿児島県・宮崎県にはシラス台地と呼ばれる特徴的な地形がみられ、芋類や茶の栽培などに利用されている

シラス台地は火山噴出物(主に火砕流・火山灰)によって形成された台地で、上記で紹介した洪積台地とは成因が異なる。

補足:地質時代

平野を解説する際、洪積世・沖積世という用語を用いたが、これは地球の長い歴史をその時代に特徴的な地質に注目して区分した、地質時代という区分方法によるもの。

実は沖積世・洪積世という名称は一般的ではなく、洪積世は更新世、沖積世は完新世と呼ぶ場合が多い。

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更新世(洪積世)は約258万年前~1万年前、そのほとんどが氷河期で、アフリカで人類が誕生し世界中に広がっていった時代。

完新世(沖積世)は1万年前~現在。最終氷期が終わり、日本史でいうと縄文時代以降にあたる。

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