ここでは、格助詞の種類と意味について学ぼう。格助詞は、体言や連体形に接続する。
まずは主な格助詞の一覧から。

意味がたくさんあり、「が」を「の」と訳したり、「の」を「が」と訳したりするので、ややこしい。下の例文でそれぞれの意味をおさえよう。現代語からイメージできるものも多い。
主格
前にある語が主語であることを表し、「…が」と訳す。
同格
前にある語と後にある語が同じであることを表し、「…で」と訳す。
連体格
前にある語が後にある体言を修飾し、「…の」と訳す。
比喩
前にある語が後にある語を修飾し、「…のように」と訳す。格助詞「が」にはこの用法は無い。
※1個目の「の」は連体格。
※「こそ〜已然形」の係り結びの法則が効いている。「め」は推量の助動詞「む」の已然形。
準体言
体言の代用となる語であることを表し、「…のもの」と訳す(助詞だけで体言になってしまう感じ)。「準体格」とも言う。
※1個目の「の」は主格。
上の「が・の」に比べると優先度は下がるものの、現代語からイメージできないものを中心に押さえておこう。
起点
「…から」と訳す。
通過点
「…を通って」と訳す。
比較の基準
「…より」と訳す。
手段
「…で」と訳す。
即時
「…やいなや」「…とすぐに」と訳す。
他の格助詞としては、を・に・へ・と・から・にて・して、などがある。
まとめ表はこちら。

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