概要
公式では無いが、よく出てくる 「比例式」 の解法の考え方を例を通じて身につけよう。
例
【問1(基礎)】 が成り立つとき、 の値を求めよ。
【解答】
とおくと、分母を払って
とそれぞれの文字を を使って表せる。これらを求める式に代入して、
と鮮やかに計算できる。
【問2(発展)】以下の式が成り立つとき、この式の値を求めよ。
【解答】分母は になれないので、暗黙の条件として、 のもとで考える。一見すると何をしたらいいかわからないが、 とおくと世界が変わる。
とおいて、 を求める。まずは分母を払って、
と表される( は であることに引き続き注意)。ここで、 全ての辺々を足すと、
よって、 または となる。( で割ってしまうミスがよく発生するので、グッと我慢しよう。 の可能性あり! )これはまだ必要条件なので、ここから元の連立方程式に戻って を求めていく。
(i) のとき、 などから連立方程式は以下のようになる。この解があるかどうかを調べる。
よって はこの連立方程式の解となる。(例えば を解に持ち、 も満たしている、ということを確認している)
(ii) のとき、連立方程式は
となり、この解があるかどうかを調べる。例えば で成立するので、 はこの連立方程式の解となる。( も満たしている、ということを確認している)
以上(i)(ii)より、求める値は となる。