一人っ子政策
一人っ子政策
漢民族は、子供は一人しか持ってはならないと定めた人口抑制策。少数民族には適用されなかった。
1979年に導入され、2015年に廃止された。
2015年から2021年には、子供は二人までに制限され、二人っ子政策とも呼ばれた。
2021年にはこれも廃止され、産児数の制限はなくなった。
導入から廃止まで
中国では戦後、人口が多すぎたことで食料問題や環境問題が発生していた。
これを受け、人口を減らすために、子供は一人しか産んではいけないという政策を始めた。
ところが、さまざまな問題点が表面化し、2015年にようやく廃止。少子高齢化が深刻化したため、2021年に完全に制限が撤廃された。
しかし少子化の流れは止まらず、中国の合計特殊出生率は未だ2未満となっている。
影響
- 急速な高齢化
- 男女比の偏り
- 無戸籍児の発生
などの悪影響が起こった。
急速な高齢化
女性1人あたり2人以上の子を産まないと、人口は減ってしまう(人口置換水準)。
一人っ子政策の結果、急速に少子高齢化が進行して社会保障などに大きな問題が発生している。
男女比の偏り
中国では男子が家を継ぐことになっているため、女子を産んでしまうとその家は途絶えることになってしまう。
その結果、家を絶やさないために男子を産もうとする人が増え、男子が異常に多くなる事態が発生した。
無戸籍児の発生
農村部では労働力を確保するために多くの子供が必要で、二人目以降を産む家庭も多かった。
ところが、二人目以降の子の戸籍を登録してしまうと罰則が課されてしまうため、子が生まれても戸籍を登録せず、無戸籍児が大量に発生した。
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