世界貿易機関(World Trade Organization)。
国連の組織で、世界160カ国以上が加盟する、自由貿易を促進する組織。
関税の撤廃、非関税障壁の排除などを目指している。
WTOは1995年にGATTから改組されてできた。
GATTとは、
などの違いがある。
WTOの前身となったのが、GATTです。
1929年の世界恐慌以降、各先進国が保護主義的政策をとり、それが第二次大戦発生の遠因となったことへの反省から、戦後は自由貿易を推進しようとする動きが高まり、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)が締結されました。
しかし、GATTは力不足でした。GATTには紛争処理能力が事実上なく、扱える範囲も狭かったのです。
そこで、GATTの問題点を克服すべく、1995年、WTOが設立されました。
WTOは、知的財産権に関する問題やサービス貿易も扱うようになったほか、意思決定の方式を変更して紛争処理能力を向上させたのです。
とはいえ、WTOにも問題点がありました。
というものです。
そのため、貿易に関する取り決めを行う際は、WTOではなく二国間・多国間協定(FTAやEPA)が多くなっています。
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