鋭敏化
鋭敏化とは
尾に強い刺激を与えた後で、水管を刺激すると、小さな刺激でもえら引っ込め反射をするようになること。
鋭敏化は慣れとセットで覚えておこう。
鋭敏化のしくみ
なぜこんな不思議なことが起こるのだろうか。
その秘密は、神経伝達の過程にある。
水管とえらと尾部の神経は、簡単に書くと以下のようにつながっている。
そして、鋭敏化の原因は、図の囲った部分にあるのである。
この部分を拡大してみると、、
このように、水管の刺激ニューロンからえらの運動ニューロンに向かって興奮が伝達される。
ここで伝達の際、普段であれば、Ca2+が神経末端のカルシウムチャネルを通ってニューロン内に入ることでスタートし、カリウムチャネルを通ってカリウムが出てくことで、ストップするのだが、
ここに尾部からの介在ニューロンがはたらくと、、、
このように、介在ニューロン末端からセロトニンが放出され、これにより水管の感覚ニューロン末端のカリウムイオンチャネルが閉じてしまう。
すると、興奮が収まらなくなり、少しの刺激でも神経伝達物質がたくさん放出されるので、過敏に反応してしまうのである。
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