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慣れ


慣れとは

同じ刺激を何度も繰り返すと、最初は反射的な反応があったのが、やがて反射的に行動を起こさなくなること。

学習の一つである。

高校生物では、「アメフラシ」というウミウシのような生物がよく取り上げられる。

(というかこれ以外ほぼ取り上げられない)

なので、ここでこのアメフラシの場合の「慣れ」について説明しておく。スクリーンショット 281.png

アメフラシの場合

アメフラシの水管を刺激すると、えらと水管を外とう膜の中に引っ込める。(えら引っ込め反射

ところが、何度も刺激していると、刺激してもえらを引っ込めないようになってしまうのだ。スクリーンショット 282.png

これを、「慣れ」と呼んでいる。

慣れのしくみ

慣れの原因には、ニューロンの活動が関わっている。

水管の感覚ニューロンとえらの運動ニューロンの間の神経伝達に、その原因があるのだ。 20220530105658.png

この部分を詳しく見てみよう。 20220530111611.png

えら引っ込め反射の神経の伝達は、

  1. Ca2+イオンが流入
  2. 神経伝達物質が神経末端に移動
  3. エキソサイトーシスで放出され、隣接するニューロンのチャネルにくっつく

という流れで行われる(要するに一般的な神経伝達)。

ところが刺激を続けると、上図のように

  • 神経伝達物質がなくなってくる
  • Ca2+チャネルが不活性化する

ということが原因で、神経伝達が行われにくくなり、反射が起こらなくなるのである。

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