ケスタ
ケスタとは
片方は急な、片方はなだらかな斜面をもつ丘陵の列。
安定陸塊の卓状地にみられる。
フランスのパリ盆地が有名。
成因
古い地盤の上に乗っかった、硬い層と軟らかい層が交互に重なった地層が後の時代に傾きました。
傾いた結果、地層断面が地表に露出し、浸食を受けました。
すると、軟らかい層がどんどん削られ、硬い層は残りました。
その結果、片方は急斜面、片方は緩やかな斜面を持つ丘陵の列が形成されたのです。
これを、ケスタといいます。
(ちとにとせさんより)
利用
ケスタと言えばフランスのシャンパーニュ地方が有名ですが、シャンパーニュと聞いて何か思いつきませんでしょうか。
そう、シャンパンです。
つまり、ブドウの栽培が盛んなのです。
ケスタでは日当たりのよい斜面が得られ、果樹の栽培に適しているのですね。
(発展)論述の書き方
東大のような字数の厳しい論述を課してくる大学の場合は、以下のように書くと字数が削減できます。
「わずかに傾いた硬軟互層が差別浸食を受けて形成された、断面が非対称の丘陵」
また、成因まで細かく問われた際、注意すべきなのは、地層が傾いている要因です。
地層は、傾いて堆積することはありません。必ず水平に堆積します。水平に堆積した地層が、後に傾いたのです。
この順番を間違えると減点されるので注意しましょう。
タグ
# ケスタ
# 卓状地
# 安定陸塊
# 果樹園
# 構造平野