行政によって管理されていない、非公式(=インフォーマル)な職業。
ゴミ拾い、靴磨き、未登録の露天商などがある。
行政はこれらの職業を把握できていないため、公式統計には含まれない。そのため、行政が行う政策の対象外となってしまう。
また、インフォーマルセクターに従事する人は行政による保護を受けることもできない。労働災害や失業などの問題が起こっても、失業保険や労災保険などの公的な援助を受けることができない。
児童労働が蔓延していることも問題となっている。家計を支えるために子どもが働かなければならず、学ぶ機会を失うなどの問題が生じている。
発展途上国では、大量の人々が農村から都市に出稼ぎにやってくるが、多くの都市では産業が未成熟で求人が少ない。
そのため、就職できない失業者が大量に発生してしまう。
このような人々はスラムに流入し、生きていくために仕方なく、ゴミ拾いや靴磨きなどのインフォーマルセクターで働くことになる。
特に発展途上国のスラムに多い。

(インド、ムンバイの鉄道駅で靴磨きを行う少年、wikimedia commons)
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