スラム
簡単なまとめ
貧困層が密集している地域のことをスラムという。
先進国ではインナーシティに、発展途上国では都市郊外や鉄道用地、ごみ処理場の近くなどに形成されることが多い。
スラム
都市部において、貧困層が密集している地域。
先進国にも発展途上国にも存在し、世界の幅広い地域でみられる。
ブラジルではファベーラと呼ばれる。
(インド・ムンバイのスラム)
スラムの形成
スラムの形成要因は、先進国と発展途上国で異なっている。
先進国
先進国のスラムは、主にインナーシティに形成される。
インナーシティとは、多くは都心の外側に隣接する、低所得者や移民などが集住する地帯のこと。
古くから発展した旧市街が都市の発展に取り残されて衰退し、住環境が悪化した結果低所得者や移民が集住するようになった。
インナーシティの衰退について、詳しくはインナーシティ問題を参照。
発展途上国
発展途上国のスラムの多くは、農村から都会に移住した人によって形成され、プライメートシティによくみられる。
現代では農村の人口爆発によって農村から人が押し出され(push要因)、仕方なく都市に移住するが、都市もそこまでの雇用を吸収する力がなく、結局職にあぶれた人々が郊外などを不法占拠し、ありあわせの材料でバラックを作って暮らすようになる。
そのような人々が集まって都市郊外などにスラムが形成され、人々はインフォーマルセクターなどの仕事で生計を立てて暮らしている。
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