袁世凱
概要
清末から第一次大戦にかけての中国の指導者。
清朝を裏切って孫文を支援し中華民国の成立に協力するが、成立後は権力の独占を図る。
第一次世界大戦時には日本からの二十一ヶ条の要求への対応で非難を浴びた。
流れ→中華民国
まとめ→清末
時代
1859年〜1916年
場所
詳細
辛亥革命が勃発した1911年、袁世凱は北洋軍閥の軍事力を有していたため、清朝政府に起用されます。
しかし彼は権力奪取の機会と捉え、孫文との交渉を通じて中華民国の成立に協力し、12年に臨時大総統に選出されました。
しかし、袁世凱は権力を独占しようとし、袁世凱の拠点である北京から南京に首都を移動させる約束である臨時約法を守りませんでした。
また、国民党を結成した宋教仁を暗殺するなど、中華民国の民主化も妨げます。
軍隊を用いて政敵を排除したことで、彼の統治は次第に独裁的なものとなりました。
第一次世界大戦が勃発すると、袁世凱政権に対し日本がドイツ域であった山東半島の権益を主張する二十一ヶ条の要求を提出し、それ受諾したことで激しい非難を受けます。
段祺瑞や馮国璋らの部下が離反の動きを見せ始めたのに対し、独裁を強めようとしたことで第三革命が起きて彼は失脚し、亡くなりました。
袁世凱の失脚後には軍閥時代と呼ばれる、安徽派の段祺瑞と直隷派の馮国璋が争う混乱の時期を迎えました。
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