最上級
最上級の作り方
3つ(3人)以上を比べて、何が(誰が)どんな点で一番なのかを表したいときは、最上級を使います。
He is the tallest student in the school.
(彼は学校で一番背が高い)
まず、基本となる文からステップで考えていきましょう!
He is a tall student.
(彼は背が高い生徒です)
背が高い生徒、だとボヤッとしますが、「学校で」「一番」背が高いんだ!という意味を表すには、最上級である tallest を使います。さらに一番だと特定されているので、名詞につく冠詞は a ではなく the を用いることになります。
He is the tallest student in the school.
(彼は学校で一番背が高い)
最上級というと「the をつける!」みたいなイメージがありますが、この the はあくまでも修飾されている名詞(ここでは student)についていると考えてください。
誤解が生じないときは、最上級の形容詞の後の名詞は省略されることもあります。その場合でも、後ろに名詞を補うことができるときは the をつけることが多いです。(「the のない最上級」の辞書も合わせてチェック!)
He is the tallest in the school.
(彼は学校で一番背が高い)
※ student は書かれてないが、補うことができるので the がついている
また、副詞の最上級の場合は、後ろに名詞が続かないので the はつきません。(ただまあ言語ですので、勢いでつけちゃうこともあるようです)
He runs fastest of us all.
(彼は我々全ての中で一番早く泳ぐ)
in? of?
一番だ!というからには、「どの範囲で」一番なのかが大事ですよね。例えば、俺らのチームは一番強い!と言っても、市の中でなのか、全国でなのかによって、」すごさが全然違います。
上の文だと in the school(学校の中で)や of us all(我々全ての中で)で範囲を指定しているのですが、この範囲の指定のときに、ややこしいことがあります。それは、内容によって in と of を使い分けないといけないということです!
「これで全ていける!」という魔法のようなものはないのですが、コツとしては、
- 場所やグループなどの性質を意識しているとき:in
- 例:in my family, in our team
- 人数や all など相手を個別に意識しているとき:of
- 例:of the three, of all students
という感じです。
いろいろな応用表現
最上級の強調
これは別の辞書で解説しているので、最上級の強調の辞書を見てください!
もっとも〜でない
the least + 形容詞/副詞 を使うことで、逆に程度が最も低いことを表すことができます。
This book is the least popular (book) in this library.
(この本はこの図書館で最も人気がない)
〇〇番目に〜だ
一番じゃなくても、順番が決まっていれば最上級で表すことができます。序数(second など)を the の後に入れ込みます。
She has the third expensive wallet in this store.
(彼女はこの店で3番目に高い財布を持っている)
最上級を使わずに最上級の意味を表す
これ、文法問題でめちゃくちゃよく出てきます。最上級を使わずに、原級比較とか比較級をうまく使うことで、実は「一番〜だ!」みたいな最上級の意味が表せるんです!
意味はそのままなので、覚える必要はないかと思いますが、いつでも作れるようにしておきましょう。
例えば、この辞書で何度も出てきている、この文
He is the tallest student in the school.
(彼は学校で一番背が高い)
を書き換えてみます。まずは原級比較から。
No (other) student in the school is as tall as he (is).
(彼ほど背の高い生徒は学校にいない)
他の生徒で、彼と同じくらい背が高い生徒はいない、という意味なので、確かに彼が一番背が高い、という意味になりますよね♪
※ 本当は他の生徒と比較するので、other(他の〜)が必要なのですが、なくても誤解は生じないので省略されることもあります。
次に比較級も使ってみましょう。
No (other) student in the school is taller than he (is).
(彼より背の高い生徒は学校にいない)
これも上と同じで、他の生徒で、彼より背が高い生徒はいない、という意味なので、確かに彼が一番背が高い、という意味になります。
逆に、「彼」を主語にしても作れます。
He is taller than any other student in the school.
(彼は学校の他のどの生徒よりも背が高い)
これも意味の通り、学校中のどんな他の(any other)生徒と比較しても背が高いということなので、確かに彼が一番背が高い、という意味になります。
no other や any other のあとは単数形となることに注意です!!