紀元前五世紀にインドで釈迦が開いた宗教。
アジアに広く広がる世界宗教だが、信者数は約5億人で比較的少なく、ヒンドゥー教より少ない。
古代インドにおける仏教史はこちらを参照。
現在の仏教は、少なくとも高校の学習の範囲では大きく三つの分派、上座(部)仏教、大乗仏教、チベット仏教に分けることが一般的。

釈迦が説いた教えを事細かく研究していった宗派が上座(部)仏教。
上座仏教は古代インドで保護され、スリランカや東南アジアへ広がった。
上座部仏教では出家することが大きな意味を持つため、上座仏教国のタイでは、現在でも男性なら人生に一度は出家することが勧められている。
1世紀ころ、大衆の救済を謳う大乗仏教が生まれ、上座仏教から分かれた。
大乗仏教はシルクロードを通じて中国や朝鮮半島、日本へ伝わった。
チベット仏教はチベットで独自に発展したもので、大乗仏教とチベット独自の土着信仰が融合したもの。最高位はダライ=ラマ。
チベット仏教は元の手厚い保護を受けたためモンゴル人に広まった。
に広がる。
※ 青色:上座(部)仏教 / 赤:大乗仏教 / 緑:チベット仏教
但し、中国や日本では現地の信仰(儒教、神道など)との融合が見られる。
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