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都市鉱山


都市鉱山

都市には、レアメタルレアアースなどの希少な金属資源が製品の形で眠っていることに着目した用語。

たとえば、ノートパソコン1台には、金が約0.3g含まれている。ノートパソコンを金鉱石に、ノートパソコンがたくさんある都市を鉱山に見立てているわけである。

特徴

利点

  • 環境負荷が小さい
  • 資源量が多い
  • 金属の含有率が高い
  • 金属資源の自給に貢献

などが主な利点。

都市鉱山では、金属資源をリサイクルによって回収するため環境負荷が小さい。

また、普通の金鉱山では金鉱石1トンあたり約5gの金が含まれているが、回収された携帯電話1t(約1万台)から回収できる金は約280gにもおよぶ(環境省資料)。そのため回収効率が高い。

金属資源の自給に貢献する点も重要。レアメタルレアアースは政情不安の大きい国に偏在していることが多いが、都市鉱山は国内にあるので、回収・再利用すればある程度の自給が可能となる。

欠点

  • リサイクル費用が高い
  • 資源が分散している

などの問題点がある。

一つ一つの電化製品から得られる金属はほんの少ししかないため、回収した金属の売却益もわずか。したがって、回収・精錬も極めて低コストで行わなければ採算が合わない。

しかし、資源は各家庭に分散しており、それを確実に回収することは極めて困難である上、リサイクル費用も採算がとれるほど下げることはできていない。

そのため、現状では都市鉱山を有効に活用することができていない

資源量

都市鉱山に存在する資源量は非常に大きいとされており、都市鉱山が注目されている所以でもある。

例えば、日本国内に存在する金の量は約6800トンと推計されている。これは世界の現有埋蔵量42000トンの約16%にあたる

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