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王安石


解説

の11世紀後半の神宗の時代に、財政難を受けて抜擢され、改革を行った人物。

数々の新法(注1)を打ち出し、国家財政の立て直しや貧困者の救済には成功したが、利益を奪われた地主や官僚からは反対者も多く出た。

支持派である新法党と反対派であり司馬光らが率いた旧法党の対立が勃発し、神宗の死後に新法が廃止されてからも対立は続くこととなった。

流れ→

まとめ→中国王朝

時代

1021年〜1086年

注1:新法

青苗法・募役法・均輸法・市易法・保甲法・保馬法の6つがまとめて新法と呼ばれます。

農民や中小商工業者の生活の安定と生産増加を図り、国家財政の立て直しと軍事力増加の2面を目指した富国強兵策でした。

農民の救済を目指したのが青苗法・募役法です。

青苗法は春の植え付け時期に政府が民間よりかなり低利で貸し付ける法律で、利益を得ていた大地主などと対立しました。

募役法は農民の兵役を追加の税により免除する法です。

商業による利を調整しようとしたのが均輸法・市易法です。

均輸法は漢の武帝によるものと同様、政府が安い時に作物を買い入れ、高くなる時に売ることで値の平準化を図りました。同じ役割をより高い転売費用でになっていた商人との対立要因となりました。

市易法は中小商人のために市場を操作し、価格の安定化を図ったものです。

保甲法・保馬法は軍費削減及び強兵のための法で、傭兵をやめ家々を組織化し兵士を募り、彼らに馬を貸し与えて育てさせるというものです。

補足

数々の覚え方がある新法ですが、当時宋の置かれていた文治政治による財政難と契丹・西夏・金の外患という状況から目的を導き出し、それに紐づけて法を覚える、とすれば意外と覚えやすいですよ!

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