出生率
定義
出生率は、出生数を総人口で割って求められる。普通出生率とも呼ばれる。
単位は‰(パーミル)が用いられることが多い。パーミルは1000分の1。
合計特殊出生率とは異なる。
混同してしまう例がよくみられるので注意しよう。
高い国
人口転換の段階のうち、
- 多産多死
- 多産少死
の段階で、出生率が高い。
したがって、発展途上国で出生率が高い。
アフリカの最貧国で特に高く、アジアの発展途上国も比較的高い。
(データブック・オブ・ザ・ワールドより、数値は2020年)
低い国
少産少死に移行した国で、出生率が低くなる。
したがって、先進国で出生率が低い。
また、東アジア、ヨーロッパの旧東側諸国は出生率が低い傾向がある。
(データブック・オブ・ザ・ワールドより、数値は2020年)
出生率が下がる要因
出生率が低下する要因として、
- 晩婚化
- 非婚化
- 結婚観・家族観の多様化
- 家族計画の普及
- 人工妊娠中絶の普及
などが挙げられる。
また、特殊な要因として、相対的に若年女性の人口比率が低い場合もある。
例えば、アラブ首長国連邦では不足する労働力を移民で賄っており、若年男性が大量に流入した結果、相対的に若年女性の人口比率が低下している。
出産は若年女性しかできないので、総人口に対して出生数が少ないという結果になる。
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