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繰り返す干ばつはマヤ文明を衰退に追い込んだのか? 3年間にわたる予備調査を経て、ついにこの謎に迫る手がかりを発見しました。メキシコのマヤ遺跡の中にある湖で、「年縞(ねんこう)」と呼ばれる特殊なシマシマを発見したのです。年縞とは、1年に1枚積もる薄い地層のこと。つまり、1枚の縞模様が1年の時間に相当するのです。この年縞を詳細に分析すれば、古代のマヤ人が「特定の年の特定の季節」に経験した「異常気象」の記録まで取り出すことができます。
2020年3月、私たちの挑戦が始まります。マヤのシマシマを手作業で掘り抜いて、マヤ文明の歴史を完全にカバーする年縞を手に入れたい。そして、古代のマヤ人が経験した気候変動・異常気象のすべてを明らかにしたい。そうすれば、文明衰退の謎に迫ることができます。応援、よろしくお願いします!
(北場 育子 立命館大学 古気候学研究センター 准教授)