関西学院大学文学部文化歴史学科アジア史学専修
水越 知 (みずこし とも) 教授
中国近世の社会史を専門にしています。宋代から清代後期に至る近世と呼ばれる時代、科挙制度の定着や商品経済・都市化の進展によって人々の生活は大きく変化しました。社会階層の流動性や地理的な移動量が拡大するなかで、個人や家族は生き残りのために新たな人的ネットワークや宗族のような親族組織を作り出しました。この時代の史料からは湧き上がるような社会の活気と、そこで懸命に生きる人々の声が聞こえてきます。個別のテーマとしては、中国近世の親子や夫婦などの家族関係、儒教・仏教・道教と民間信仰が混交する宗教信仰について研究してきました。近年は、裁判に関する官庁公文書(档案)を読むことを通じて基層社会のあり方を考察するとともに、「善書」と称される通俗的な宗教書をから当時の価値観を探ろうとしています。
Concept: Read the World and Be Cultivated
文学部ではその英語表記”School of Humanities”が示す通り、文化、歴史、心理、文学、言語などの人文(科)学の研究を通して「人間とは何か」を探求しています。そんな多様な領域にまたがる”人文学”において、それぞれの教員はどんな研究をしているのでしょうか?今回、文学部所属の先生に自身の研究内容の一部について紹介してもらいました。
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