【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
遺伝(遺伝学)についての授業中の雑談です。
「もしもメンデルの論文がダーウィンの手に渡っていたならば、進化学の発達史は、現にわれわれの見てきたところとは、まったく面目を異にしたものであったであろうのに。」ベーツソン
「見ていてごらん。いまにきっと私の時代がくる。」メンデル(友人ニースルの回想)
「生命は、もろもろの力と共に数種類あるいは一種類に吹き込まれたことに端を発し、重力の不変の法則にしたがって地球が循環する間に、じつに単純なものからきわめて美しくきわめてすばらしい生物種が際限なく発展し、なおも発展しつつあるのだ。」ダーウィン
※もちろん、相同組換えの起源についてはわかっていない。DNA修復のために生じた機構の可能性も高い。
※組換え価が50%を超えない理由は、以下の通りです。気にしなくて良いです。大学に行ったら遺伝学の教科書のイラストを見ながら勉強すると良いです。
・仮に全てのニ価染色体で一回組換えが起こったとしても、観察される組換え頻度は50%である。
・二回乗換えが起こる場合は、四つのパターンがある。
①2回の組換えが起きることで組換え型がなくなるもの(二回交換することで元どおりになってしまうもの)。
②三本の染色分体が関与し、半分が組換え型になるもの。
③②と同様だが、また別の形で三本が関与するもの。②と同様に半分が組換え型になる。
④4本の染色体が関与するもの。全てが組換え型になる。
ここで、①から④の4種類の二回乗換えが等しい確率で起こるとすると、やはり組換え頻度は50%を超えない(実際は3回乗換えが起こっても50%を超えない)。
※相同組換えにおいて、大腸菌ではRecAタンパクが、真核生物ではRad51やDcm1(Rad51は有糸分裂する細胞と減数分裂する細胞で広く発現、Dcm1は減数分裂で発現)が相同性を見つける。ホリデイ連結のDNA鎖を特異的に切断するのは、大腸菌ではRuvCだが、真核生物ではまだよくわかっていない(おそらくRad51c-XRCC3複合体など)。
また、組換え酵素として重要なのが、DNAに2本鎖切断を導入する酵素であり、これは真核生物だけに見られ、Spo11とHOがある。
#高校生物
#生物基礎
#遺伝
#生物学