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【高校古文】古今著聞集『能は歌詠み』音読・内容解説|万葉授業8限目


よろづ萩葉の万葉ちゃんねる

6分40秒

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説明

古典作品についてお話をする「万葉ちゃんねる」よろず萩葉です!
古今著聞集『能は歌詠み』の内容をアニメーションで解説しています。

【目次】
00:47 「能は歌詠み」原文音読
02:31 語句の解説
04:06 意訳

◆「万葉授業」再生リスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PLNPIDLCvq9XbujOfbxsExKBsflYRVvV7s

教科書よりも内容が理解しやすい教材を目指していきます。

【動画編集】
yu-can:https://twitter.com/u_canyu

【楽曲提供】
花城宮 季都輝さん:https://twitter.com/Kagimiya_Itsuki

【現代語訳】
 花園の左大臣の家に初めて参上した侍の、名札の端書きに「得意なのは歌を詠むこと」と書いてあった。左大臣は秋の初めに、寝殿に出て、きりぎりすの鳴き声を楽しんでいらっしゃって、日が暮れると「格子を下ろすために誰か参上しなさい」と仰ると、「蔵人の五位がいつもと違って控えておりません」と申し上げて、この侍が参上すると、「そうか、それならば、お前が下ろせ」と仰ったので、参上すると、「お前は歌詠みだな」と仰ったので、かしこまって、御格子を下ろしかけて控えていたところ、「このきりぎりすの声を聞いたか。一首詠みなさい」と仰ったので、「青柳の」と、初めの句を申し出したのを、側に使える女房たち、季節に合わないと思った様子で、笑い出したところ、左大臣は「最後まで聞かないで笑うことがあるか」と仰って、「早く詠みなさい」と仰ったので、
  青柳の緑の糸を繰り置きて 夏へて秋ははたおりぞ鳴く
   夏の間に青柳の緑色の糸を手繰り寄せて巻き取っておき、秋に織る。夏が過ぎて秋になったので、はたおり(きりぎりす)が鳴いている。
と詠んだところ、左大臣は感心なさって、萩の模様を織った直垂を、(従者に)押し出してお与えになった。
 寛平の歌合で、初雁というお題を、紀友則、
  春霞かすみて往(い)にし雁が音は 今ぞ鳴くなる秋霧の上に
   春霞に霞んで遠くへ飛んで行った雁の声は、今は秋の霧の上で鳴いているよ。
と詠んだが、左方であったので、五文字を詠んだ時、右方の人はそれぞれ笑った。そうして、次の句に「かすみて往にし」と言った時は、声もしなくなった。同じことだろう。

【引用・参考】
教育出版 平成30年度「精選古典B 古文編」
日本古典文学大系

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