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「酸化的リン酸化のところで、実際は30ATPしか生成されないと参考書に書かれていたのですが、何故でしょうか?」という質問をいただいたので、解説動画を作りました!
以下は、文面での解説です↓
参考書や資料集をで電子伝達系を見てもらうと、
内膜のところに「①NADH脱水素酵素複合体」「②シトクロムbc1複合体」「③シトクロムオキシダーゼ」のように3つの大きい酵素が並んでいたりします。(私は第一学習者の資料集を参考にしました)
NADHは①→②→③と通っていき、それぞれで水素イオンがマトリックス側から膜間腔に移動するので、1分子のNADHによって水素イオンが3回輸送されます。これによってATP合成酵素では3ATPが合成される訳です。
FADH2は②→③と通っていき、その2つで水素イオンがマトリックス側から膜間腔に移動するので、1分子のFADH2によって水素イオンが2回輸送されます。これによってATP合成酵素では2ATPが合成される訳です。
1分子のグルコースが分解されると、NADHは解糖系で2分子、クエン酸回路では8分子合成されるので、合計10分子のNADHが電子伝達系に運ばれます。ということは、3×10=30で30ATP合成されます。
同様にして1分子のグルコースが分解されると、FADH2はクエン酸回路で2分子合成され、電子伝達系に運ばれます。ということは、2×2=4ATP合成されます。
この30ATPと4ATPを足して電子伝達系では最大34ATP合成されると言ってあるんですね。
ただし、この「最大で」というのは何??と思いますよね!膜間腔に放出された水素イオンがすべてATP合成酵素を通ると確かに34ATP合成されますが、そうとは限りません。実際には膜間腔にたまってしまう水素イオンもあります。
仮にNADHによって放出された水素イオン3つのうち、ATP合成酵素を通ったのは2.5個だったとしましょう。(実際には0.5個なんてないですが、あくまで仮定だと思って下さい。)そしてFADH2によって放出された水素イオン2つのうち、ATP合成酵素を通ったのは1.5個だったとしましょう。
すると、2.5×10+1.5×2=28分子となります。このように実際には34ATPも合成されず、28〜30ATP程度しか合成されません。