【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
ビードルとテータムが提唱した一遺伝子一酵素説についてわかりやすく講義します。自分で図を描いて、変異の場所に×しるしをつけながら考えることが大切です。
語呂「ビードル!そのパンカビ生えてるってー!いちいちうるさいなあ!(ビードル、テータム、一遺伝子一酵素説)」
●センター試験生物基礎でも考察問題として問われました。生物基礎選択者も簡単に概念だけ理解しておきましょう。用語を覚える必要はありません。
●一遺伝子一酵素説は1941~1945年にかけてビードルとテータムらによって提唱された。
X線による突然変異によって、ある代謝経路の酵素活性に変化が生じ、それが原因でその生物のもつ表現型が変わるということから、1つの遺伝子は1つの酵素の生成に寄与しているとしている。
しかし、現在では、いくつかの遺伝子のつくる異種のポリペプチド(サブユニット)が会合することによって1つの酵素活性をもつタンパク質を形成する場合があることなどが明らかとなり、この説は一遺伝子一ポリペプチド説 one-gene-one polypeptide theoryと変更された。
ところが分子生物学の進歩により、選択的スプライシングや、メッセンジャーRNA上の翻訳開始点の違い、遺伝暗号の読み取り枠の違い、さらには、翻訳後のタンパク質の修飾の違いなどによって、1つの遺伝子から2種以上の異なったタンパク質が形成されてくる場合のあることが明らかにされてきた。
もっと細かいことを言えば、トランスファーRNA、rRNAなど、ポリペプチド以外を指定する遺伝子もある。
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