学園生活を誇れるものに!生徒会長が描く世界【突撃!生徒会室〜N高編③】
いろんな高校の生徒会にインタビューする「突撃!生徒会室」シリーズ、今回は記念すべき第一弾ということで、日本一の生徒数を誇るN高等学校の生徒会長、大杉優宙さんにインタビューしています!詳しくは第1弾の記事を見てみてくださいね。
第3弾(今回)は、前回からの続きで、「大杉さんがN高生徒会長として取り組んでいること」「大杉さん自身の将来のビジョン」を中心にインタビューした内容の記事になります。
シリーズ一覧
- ①自分の熱中できることをしたいとN高へ!
- ②やるなら目指せる限界を!生徒会長の原動力とは
- ③学園生活を誇れるものに!生徒会長が描く世界
(N高生徒会長の大杉さんにインタビューしました!)
- では、生徒会長としての活動もお伺いさせてください!どんなことを目指していきたいですか?
私が公約の時に掲げたモットーが、「N/S高での学園生活をより誇れるものに!」というものでした。
N高に入る前も現在も、いろいろなSNSを見ていて、「N高でよかった」という意見もあれば、「自分に合わなかった」などのネガティブな意見もあることを知っています。そんな中で、誰にとっても、なにかしら「N高でよかった」と、在学中も卒業してからも人に自慢できる、誇れる学園生活にできればと思っています。
具体的には、「N高をいろんな思い出を作れる場所にしたい」「自分の糧になるような活動をして、N高に通う自分を誇ってほしい」ということです。できるだけ多くのN高生がそう思えるような世界を目指しています。
- 公約のモットーは、どのようにして決めたのですか?
私がN中等部の時から通っているのもあり、私自身は「N高大好き!LOVE!」みたいなテンションで入学したこともあって、最初にSNSなどでネガティブな意見を見た時には正直ショックでした。
だからこそ、じゃあ逆に、そういう意見の人たちが今よりプラスに考えられるようにするためには何ができるかな、という発想になりました。
やっぱりそういうネガティブな思考は、自分に対する卑下につながり、自分自身の生活に対する幸福のハードルを上げてしまうと思います。なので、みんなが自分をもっと好きに、もっと幸福を感じられるようになってほしいなって。
そういう事を考えていくと自然と、「学園生活を誇れるものに」というメッセージが、私がやりたいことの筋となって表れてきた感じです。
- なるほど、ショックをアクションにつなげられているのがさすがです!生徒会長として、自分自身をどのように成長させたいと考えていますか?
私自身が論理的思考をするタイプであることもあり、感情論が出てきたときに、頭で理解はできても、納得したり自分の中に落とし込んだりがまだ出来ないんです。問題に向き合ったときは、解決を第一に考えてしまう。それ自体は悪くないと思っているのですが、生徒会の活動を通じて、多方面から物事を考えられる人になりたいと考えています。
生徒会の活動でも、特に「ものの考え方は柔軟であるべきだな」と実感することは多いです。個性強めの20人の生徒会役員とのミーティングではもちろんのこと、それだけに限らず、普段同じ目線で関わる友達からも、いろんな感情からくる価値観を学んでいきたいです。そして、自分に落とし込みたいと思っています。
- モットー実現のために、すでに始められている活動はありますか?
生徒会の活動として今ちょうどやっているのが、生徒に対して1年間のスケジュールや予算について伝える所信表明です。今日もちょうど、このインタビューの1時間前くらいに会議をしたところです。実は、この後夕方にも会議があります。
今後は、いろんな企画、例えば生徒会主催の生徒参加型のワークショップなどを開催していくつもりです。
私としては、公約にも掲げていたんですけれど、全国でのワークショップ開催を目指しています。今までも全国開催という名目のものがあったんですけど、結局その内容や開催地によって集まる生徒が偏ってくるという課題がどうしてもあったんですね。なので、どこに住んでいても参加しやすいように、いろんな種類のものを全国各地で開催したいです。参加のための交通費負担もぜひ進めたいと考えています。
生徒会長としての任期は1年間で、来年の夏休みまで(2025年7月31日まで)なので、あっという間だろうなと思います。
- 生徒が全国にいるN高ならではの施策ですね。生徒会長として、どのように自分の思いを発信されていますか?
9月の任命式では、自分がどうしていきたいか、生徒のみなさんにどう考えてほしいかなど、1分間話す機会を頂きました。
あとは、SNSとか、生徒が自由に立てられるSlackのチャンネルを立てて自分の考えを発信することが多いです。私はキャンパスに通っているので、リアルで話すこともあります。どのような形であれ、意見を発信してみると、反応も意外と返ってくるんです。そういうのはやっぱりうれしいですね。
- 大杉さんは、今までもリーダーとして活動することは多かったんですか?
ふり返ってみると、小学校の頃から、人の適材適所みたいなものを見極めるのは得意だったと思います。
目的達成に向かって一人で取り組むのももちろん好きでしたが、周りをまんべんなく見渡すのも好きでした。そうすると、人の頑張りが見えてくるんですけど、人の頑張りを見て、自分も頑張ろうと思えるんですよね。そういう感じで、たしかにリーダーとして活躍することも多かったかもしれません。
- その周りを見渡せる分析力は、どのように身に付けたのでしょうか。
普段から、いつも誰かに見られている、見てくれている、と意識していまして、それが一つ大きな理由かもしれません。
あとは、言動にも気をつけています。意味とか伝わり方に誤解が生まれないように、言葉を選ぶことも意識しています。意識的に、相手からの見られ方を気にしながら、客観的に自分を見るようにして、行動することを心がけていますね。
- 大杉さんの軸である「何かを表現する」ということにもつながっているのですね!話は変わりますが、大杉さんの個人的な将来のイメージはありますか?大学で活動したいことや仕事のこととか…
一番近い将来は大学進学ですが、国内の大学に進学するか、海外の大学に進学するかも悩んでいます。これも兄の影響なんですが。(笑)
海外の大学に進学した兄の姿を見て、自分の好きなことにまっすぐ取り組みたいとなると、海外なのかなと。というか、その専門性を大事にしながら働ける企業が多いのは、海外のような気がしています。
将来やりたいことは、ダンスとかもちろんいろいろあるんですけど、プログラミングをするうちに、デザインにも興味が出てきたというのがあります。現在考えているのはパフォーミングアーツだったりデザインだったり…。あとは最近、AIの話題も出てきていると思うんですけど、AIが成長を遂げていく中でも、医療系の分野は生き残るというか強いというか、人には勝てないんじゃないかと思っていて。
いま興味を持っているそれらの分野について、より専門的に学べるのは海外かなと思っています。デザインなんかは、海外でしか学べないものもありますし…。
という感じで、自分の生き方として、何が一番いいのか悩んでいますね。
- 方向性を考える上で、身近なモデルがいるのは良いですね。
毎回何かしらそうなんです。自分が踏み出す前に、その経験者が目の前にいる…みたいな感じです。生徒会にしてもそうでした。話を聞ける環境がいつもあるので…。本当に運がいいんだなと思います。
- 最終的には自分で決めなければならないとはいえ、選択肢があるのは良いことですよね。そうすると、将来活躍していく場所も、国内か海外かわからない感じですね。
たしかに。わかりませんね。どこかの企業に就職する可能性ももちろんあると思うんですけど、自分の作品を作っていくということを考えると、自分で起業したり、あとはフリーランスとして自由に働いたりとかも考えられますよね。
自由自在に働くことを考えたら、環境として面白くて刺激的なのも海外なのかなというところで、家族とも話し合っているところですね。
- 確かに、海外はフリーのデザイナーさんとかも多い印象です。最後に、全国の高校生の子たちにメッセージをお願いします!
はい!
1つ目に、「やりたい」「取り組みたい」と思ったことには失敗を恐れずに取り組んだ方がいいと思います!
やっぱり「やらない後悔」はあるけど、「やって後悔」はないと思っていて、失敗して誰かに迷惑をかけてしまったと思うことはあるかもしれないけれど、そんな迷惑かけてなんぼなのが高校生の特権だと思うので、特権使ってやろうぜ!と思います。
2つ目は、今の立場だから言えることかもしれませんが、すごい人を見て落ち込む必要はないと思います!
誰かに憧れることはいいことだけど、他と比べて自分を卑下することは絶対にしなくていいです。その人が自分にとって輝いて見えるように、自分の中にも磨けば輝くものがあると思います。まだ自分が見つけられていないだけで、もう輝いているものも十分にあるはずです。今の自分を受け入れて、楽しんでもらいたいと思います。
- 素敵な話をありがとうございました!!
最終回は、大杉さんが生徒会長として取り組んでいることや、大杉さんが現在考えている将来のビジョンについて詳しくお話してもらいました。
視野の広い考え方に触れて、少し自分の世界の見え方が変わった人がいたら嬉しいです。
N高グループは来年4月から開校キャンパスが増えて、全国で100校になるそうです!その生徒会長ということで、やりがいも大きそうですね。
さて、『突撃!生徒会室 vol.1~N高等学校~』はこれにて完結です。
通信制の高校だからこそ、「自由」な学びができる環境だからこそ、そして、全国規模だからこそできる生徒会活動をお伝えしました。
第1~3弾までの、ボリュームたっぷりのインタビュー記事となりましたが、お楽しみいただけたでしょうか?
次はどこの生徒会室を突撃しようかな…?
「ぜひ自分の高校も取材してほしい!」といったメッセージも大歓迎ですので、マイページからリクエストお待ちしています。
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- ①自分の熱中できることをしたいとN高へ!
- ②やるなら目指せる限界を!生徒会長の原動力とは
- ③学園生活を誇れるものに!生徒会長が描く世界