現役東大生×起業家が語る受験勉強の極意|メアライズアカデミー仲間塾長へのインタビュー②
ばってんです ♨️
普段、目の前の宿題やらテスト勉強に追われてしまい、なかなか将来のことを考えたり、自分の価値観を広げたりすることって少ないと思います。でも、結構重要なんですよね。
ここに関しては学校の先生もそこまでは詳しく知らない場合があるので、実際に高校を卒業して社会で活躍している方の体験談を聞いて、追体験しましょう。
そこで今回は、沖縄の県立高校から現役で東京大学に行き、在学中に起業して「メアライズアカデミー」というオンライン塾を経営されている仲間令さんに、高校時代の過ごし方から受験勉強の極意、大学での生活、さらには起業されてからの話をじっくりとインタビューしました!
インタビューが盛り上がりすぎて、1つの記事に収まらず、3部構成になっています。志望校に関係なく刺激的な内容なので、ぜひ役立ててみてください!
- 第1回:勉強に目覚めたきっかけと、東大へのこだわり
- 第2回:東大に現役合格した極意と、高校生活の振り返り(← 今回)
- 第3回:東大在学中に起業した経緯と、メアライズアカデミーの魅力
勉強の休憩時間に是非読んで、やる気を上げてもらえたら嬉しいです。
(現役東大生&メアライズアカデミー代表の仲間さんです!)
今回は第二回で、受験勉強の極意、高校生でやっておいて良かったこと、逆にやっておけば良かったことなどを深く伺いました。
前回の記事を読んでいない方は、ぜひそちらから読んでみてください!
受験勉強の極意
では引き続き、受験勉強で意識していたことを教えてください!
受験勉強は「計画」と「やり方」が2トップで、これで大筋が決まると思っています。この2つに徹底的にこだわること、これに尽きます!
それぞれ詳しくお伺いさせてください。計画を立てる際はどんなことに注意すれば良いのでしょうか。
自分で計画を立てるのがすごく大事です。
計画を立てるメリットとしては、無駄な勉強をせずにすむ、ということです。高校で学ぶ範囲ってめちゃくちゃ広いので、だらだらと勉強してしまうと志望校への合格につながらない効率の悪い勉強になってしまいがちです。
逆算して自分で意識して勉強計画を立てておくと、志望校に向けて一直線に勉強できるので効率が良くなりますし、モチベーションも上がります。
勉強を始めたばかりだと点数はなかなか出ないのですが、結果が出なくても、計画を着実にこなしていく、という行動を続けることはできます。そうすると、目標には向かっているんだ!という実感が持てて、勉強を続けることができます。
なるほど!確かに心のよりどころになりますね。具体的に、計画はどのように立てていけば良いのでしょうか。
まずは、目標を達成するために、どんな学力が必要かを知る必要があります。英語の問題では、文章を正確に理解する力が求められるのか、情報を素早く取ってくる力が求められるのか、など、試験によって必要な力が変わります。
次に、自分は現状でどんな学力を持っているか、を知る必要があります。それを埋めていくのが勉強計画で、その際に、これまで自分がどんな勉強をしたら成績が上がったのかなども含めて、組み立てていく必要があります。
目標となる未来、自分の現状、これまでの経験(過去)を総合的に見て、計画を立てていけるとベストです。
本当に難しいですが...。当時はもちろんこんな整理できてなかったですが、合格して、いろいろ生徒に教えてきて、頭の中がまとまってきました。
ありがとうございます。勉強の「やり方」についてはいかがでしょうか?
勉強のやり方が合っているかどうかによって、点数の伸びがかなり変わってきます。これは自分で生徒を教えていても感じます。なので、やり方にこだわるのが大事です。
具体的には、自分で立てた計画に沿って勉強をしていくのですが、「何をどうやって記憶するのか」「この参考書は何を学ぶための参考書なのか」といったことを意識することが重要です。
英文解釈って何を学ぶものなのか、リスニングはどうやって学ぶのが良いのか、学んだことをどうやって記憶するのか、などなど。例えば記憶するためには、反復回数を増やしてみたり、スキマ時間にチェックするようにしたり、などやり方はいろいろとあります。
やり方は、途中で変えていくべきものですよね。
そうですね、やり方は個人によって違ってくるので、どんどん改善していくのが大事です。
模試で問題を間違えたときに、普通は解説を読んで終わりだと思います。そして知らなかった知識を押さえて終了と。
でもこれだと足りないと思います。模試の結果には、これまでの勉強法が表れているものなので、勉強したのに点が取れていないということは、正解に至る勉強法じゃなかったからだ、という反省をすべきです。
この問題を正解するためにどういう勉強をしていけばよかったのか、という改善をしていくことで、点数を最大化するための自分だけの勉強法が出来上がっていきます。
仲間さんが受験勉強をされていて、やり方を変えて成功したという具体的な例があれば是非教えてください!
大きな変化が起きたのは3つありますね。数学が2つと、世界史が1つです。
まず、数学についてですが、最初から結構苦手で、問題集を解いていても間違うことが多かったんです。そこでネットで勉強法を調べると、「解法のインプットが大事だ!反復回数を増やそう!」というのが出てきたので、問題を解かずに、解き方をどんどん覚えて確認していくのが近道なんじゃないかと思ったんですよね。
でも、そういう勉強をしていたところ、青チャートで見ているはずの問題がテストで解けなかったんです。
そこで、「ああ、解法だけ覚えてもダメなんだ。実際に手を動かして解いてみないとわからないこともある」ということを学びました。これに気付いたのが高1の序盤だったのですが、でもそこを直してからも順調にはいきませんでした。
問題を解くようにはなったのですが、こういうタイプの問題にはこういう解法、という感じで、問題ごとに結びつけて覚えていっていたんですね。
すると、初めてみる問題のときに、どう解き方を当てはめていけば良いかわからなくて、そこでも勉強法が間違っていたことを痛感しました。
解法を学ぶときは、「どんな条件や状況のときに、どんな目的のために使う考え方なのか」まで一緒に学ぶのが大事なんです。ここをパターン化して覚えていかないと意味が無いと気付いて、そこから数学が伸びていきました。
それはとても共感します!世界史はいかがですか?
世界史の勉強って、用語を覚える、時代を覚える、誰がいつなぜそれをしたかという個別のストーリーを覚えていくものだと思っていたんですよね。
でも実際に東大の過去問を解いて解説を読んでみると、そういった個別のストーリーが世界中で同時進行していて、時代や文化という広い枠組みで見て、どんな共通性や物語でそれぞれの歴史が進行していたのか、といった、もっと広い観点が必要であることを痛感しました。
そこで注目したのが教科書で、各チャプターの最初のページに書いてあるような時代のまとめのページの文章を、暗礁できるレベルまで読み込みました。
階層的な身分制度がどうこうとか、ナショナリズムがどうこうなって、みたいな、一問一答には載らないようなフレーズを覚えて使えるようにしていくと、論述問題ができるようになったんです。
自分で気付いて勉強法を修正しているのがさすがです。暗記のコツなどはありましたか?
反復回数を増やすために、書かないということにこだわっていました。数学では上述のように少し失敗したのですが、英単語も音読で覚えたり、地歴もまずは読む、もう一回読む、そこから一問一答を頭の中で回答していく、という感じで、回答の時間を減らすことで回数を増やしていました。
あとは、○×で正解・不正解の記録はつけるようにしていました。そうすることで、反復すべき優先順位を可視化できたのが良かったです。○ が3回連続で付いていたら復習しなくて良いかなとか。
日付も書いていたので、翌日、3日後、1週間後、1ヶ月後、といった感じで、徐々に間隔を伸ばしていきながら復習するようにしていました。
順調な受験生活に見えますが、辛かったことや大変だったことはありますか?
まずは数学の成績が伸びなかったことですね。かなり苦労しました...。
上で挙げたように、勉強法を徹底的に見直し改善していきました。調べたり、SNSで聞いたりしながら、やり方をいろいろと試していきました。
あとは、東大を目指すことが家族に受け入れられなかったことですね。東大に行くなんて無理だと思われていましたし、受かっても東京で大学に通うお金がありませんでした。
最初はふざけて志望校を言っていると思われていたみたいで、親から「大学どうするの?」と聞かれて、東大行くと伝えると「まだ言ってたの」という感じで一応わかってもらえました。
また金銭面については、調べると給付型の奨学金や東大の格安寮(三鷹寮)によって解決できるとわかりました。
奨学金については、高校を通して広く案内されているのですが、高2までとかだと知らない人も多いので、もっと広まれば良いなと思います。経済的な条件はありますが、通れば毎月お金を受け取れたり、学費免除とかもあるので、オススメです。
大学の寮は月1万で入れますし、調べ尽くして、親に「お金なくても、東大行けるよ」と伝えて説得しました。同じような境遇の子がいたら、参考にしてもらえたらと思います。
貴重なアドバイスありがとうございます!
高校生活を振り返って
高校生活をいま振り返ってみて、やっておいて良かった、あるいはやっておけば良かったと感じることは何ですか?
やっておいて良かったのは、目標に向かって、自分で計画を立てて取り組んだ経験ですね。そして改善しながら取り組んでいく、これはどこに進んでも求められる能力だなと感じます。
逆に、やっておけば良かったなと感じるのは、大学に入った後に何がしたいか、ということを具体的に決めておくことです。
自分は東大に入った後のことを具体的に決められていなかったので、入ったばかりのときはずっと、何をしようか迷っていました。なので、スタートダッシュが遅れてしまったなと感じます。起業ももっと早くできたなと。
地方の高校生だと特に、都心の大学の情報って入ってこないので難しいのですが、自分が進みたい進路に行った人に話を聞くというのを、もっと積極的にやっておけば良かったなと思います。
共感しかないです。。他に、この記事を読んでくださっている高校生へのメッセージがあればお願いします!
勉強の面白さや、自分で計画を立てて取り組むことも面白さを知ってほしいです。
勉強って、すごく面白いんですよね。
勉強はやらされるものだ、学校から言われたことをするものだ、と感じる人も多いと思うんですが、もっともっと奥深くて、自分で計画を立ててやり方をこだわっていると、いろんな世界が見えてきます。
内容についても、深掘っていくと面白い内容がたくさん隠れています。
ありがとうございます!次回は、大学に入って感じたことや、起業した経緯について詳しくお伺いさせてください。
はい、今回はここまでです。いかがでしたか?
受験勉強は計画とやり方、めちゃくちゃ勉強になりましたね。読んでくださった方は是非これを機に、自分の志望校で求められるもの、いまの自分の現状、これまでの勉強法を振り返って、計画とやり方を改善していきましょう!!
また、大学では機会が多すぎて、やりたいことを全く決めずに入ると本当に迷うので、仮でも良いので考えるようにすることをオススメします。そうすると、受験勉強のモチベーションも上がりますよ!
また、仲間さんは現役東大生でありながら、メアライズアカデミーというオンライン塾を起業して運営されています。塾の内容は、第3回の記事でめちゃくちゃ詳しくお伺いしていきますが、こちらのページからも確認できます。
次回の記事では、大学生活の具体的な話をじっくりと聞いていきます。
読んでいただき、ありがとうございました〜。