現役東大生×起業家が勉強に目覚めたきっかけ|メアライズアカデミー仲間塾長へのインタビュー①
ばってんです ♨️
普段、目の前の宿題やらテスト勉強に追われてしまい、なかなか将来のことを考えたり、自分の価値観を広げたりすることって少ないと思います。でも、結構重要なんですよね。
ここに関しては学校の先生もそこまでは詳しく知らない場合があるので、実際に高校を卒業して社会で活躍している方の体験談を聞いて、追体験しましょう。
そこで今回は、沖縄の県立高校から現役で東京大学に行き、在学中に起業して「メアライズアカデミー」というオンライン塾を経営されている仲間令さんに、高校時代の過ごし方から受験勉強の極意、大学での生活、さらには起業されてからの話をじっくりとインタビューしました!
インタビューが盛り上がりすぎて、1つの記事に収まらず、3部構成になっています。志望校に関係なく刺激的な内容なので、ぜひ役立ててみてください!
- 第1回:勉強に目覚めたきっかけと、東大へのこだわり(← 今回)
- 第2回:東大に現役合格した極意と、高校生活の振り返り
- 第3回:東大在学中に起業した経緯と、メアライズアカデミーの魅力
勉強の休憩時間に是非読んで、やる気を上げてもらえたら嬉しいです。
(現役東大生&メアライズアカデミー代表の仲間さんです!)
今回は第一回で、勉強に目覚めたきっかけ、高校時代の過ごし方、志望校をどうやって決めたかなどを深く伺いました。
勉強に目覚めたきっかけ
今日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
沖縄のご出身と伺いましたが、勉強に目覚めたきっかけは何だったんですか?
実は、もともと勉強とは程遠い環境にいました。家族も勉強や大学とは無縁だったし、勉強する友達もおらず。そういうわけで学校の勉強には全く関心がなかったです。
ただ、学ぶことへの興味はありました。中学のときにMinecraftにハマって、それがちょうど日本語版が出るかどうかくらいのタイミングだったんですよね。その他にもハマったゲームが英語じゃないとできないものが多くて、英語わかったら楽しいのかな〜と思って、英語に対する好奇心はありました。
そこで、英語が喋れるようになろう!と思って、勉強するための参考書を一冊買いました。
興味から入るのは素晴らしいですね。
塾に通ってもいなかったですし、学校の勉強を真面目に受けてると恥ずかしいという雰囲気があったので、学校の勉強にはちゃんと取り組んでいなかったのですが、ちょうど同じタイミングで、友人と定期テストで勝負することになりました。中2の学年末テストですね。
その友達は学年で20〜30番くらいで、自分よりもかなり上だったのですが、本気でやろうと思って、英語以外の他の科目も真面目に勉強しようと決めたんです。
もともと数学とか宇宙とかの動画をYouTubeで見るのが好きで、「とある男が授業をしてみた」のはいちさんの動画とか、わかりやすい授業動画があることも知っていて、普段授業を受けてなかったからYouTubeの動画を授業の代わりにすれば良いなと思って、YouTubeで動画を見て一生懸命勉強したんですよね。
そしたら、その友達に勝ったのに加えて、なんといきなり学年1位がとれました。笑
それはすごすぎます!笑
いつも普通よりちょっと上だったのに、いきなり上がったので、自分でも嬉しかったですし、周りの人もとても驚いてました。笑
それまでは、熱中して取り組むことって無かったんですよね。部活も真剣じゃなかったし、没頭することもなかった。でも勉強は、努力すれば成果が点数として、順位として出てくる。テストがめちゃくちゃうまくいったことで、勉強って楽しいんだなと感じました。
純粋に知識を得るのも楽しいし、いい成績を出せるのも楽しい。そこから勉強に目覚めた感じです。
完全に成功体験を得たんですね。そこから難しい高校に挑戦してやる!という感じで勉強を続けたんですか?
いや、中3で「東大を目指そう」と決めました。中学校では1位が取れたので、じゃあ勉強の頂点を獲りに行こうと。
高校受験ではなくて、その先を見ていたんですね!
そうですね、高校選びはそこまで重視してなかったんです。どこに行ってもそんなに変わらないんじゃないかと。
完全に、中学生の時に自分で勉強して結果を出せたという成功体験がベースになっていて、自分の力で東大を目指して勉強していこうと思っていました。
高校受験までの期間は、勉強計画を立てる練習に使っていました。中学も途中から勉強し始めたので、中1や中2で学ぶ内容の抜けが多かったんですよね。そこを潰していって、最高の成績で受かろうと頑張りました。
先を見据えていたので、高校受験が終わったその日に、東大に受かるための勉強を始めようと思って青チャートを買いに行きました。笑 そこから3年間、高校を卒業するまで使い続けましたね。
切り替えがすごすぎます...
高校時代の過ごし方
では、高校に入学してからの話を伺っていきます!どんな生活でしたか?
勉強にエネルギーを注ぎつつも、軽音と合唱の部活に取り組んだり、あとは友人と遊びに行くことも多かったですね。勉強には効率的に取り組むようにしていました。
勉強漬け!という感じでは無かったのですね。
そうですね、沖縄から東大に受かった、というと、ずっと勉強していたというイメージを持たれるんですが、学校のイベントなどにもガチで取り組んでいました。土日も友達と遊んでいましたし、勉強一筋という感じではなかったですね。
効率的に勉強に取り組めていた秘訣は何だったのでしょうか?
東大に行くぞ!と決めていたので、高校に入ったときに3年間の計画を立てたんです。GoogleとかYouTubeとかで参考書とか勉強計画を検索しまくって、情報を仕入れていくと、共通の「これをやっておけば良さそう」という参考書が見えてきたんですよね。
なので、数学だったら青チャートやって1対1対応の演習やって、やさしい理系数学やろう、とか、英語だったらビジュアル英文解釈から透視図やって、やっておきたい長文やろう、とか、具体的に3年間で取り組む参考書の計画を立てて、そこからどうこなしていくかを考えていきました。
そして、その参考書を終わらせるのにかかる時間を考えて逆算していくと、そこまで毎日たくさんやる必要はないなと、これくらい勉強していけば目指せるな、というのがわかったのが大きかったです。道筋を立てていたのは、今振り返っても良かったなと思います。
ゴールが一直線に見えている状態はとても良いですよね。参考書の勉強は、学校の勉強とは独立してやっていたのですか?
そうですね、学校の勉強は復習として取り組んでいました。地方の公立から東大を目指すなら、学校の進度だと間に合わないので、自分で進めていくのが大事です。
特にいわゆる自称進学校になると、課題の量とか朝夕の拘束時間も長いので、学校に完全に沿っていたら自分に必要な勉強ができません。地方だとこういう状況が多いんですよね...。自分のやるべきことを取捨選択するのが大事です。自分も、課題とかは結構無視して必要なものだけやっていました。
学校の勉強との両立に悩む、全国の子たちに読んでほしいですね!1日の流れはどんな感じだったんですか?
部活はそこまで厳しくなく、ある期間とない期間がありました。軽音と合唱だったので、イベント前には集まって練習、みたいな感じでした。なので部活がないときは勉強していました。
家には小さい妹がいたり、家族がピリピリしていたりという状況で集中できなくて、近くに自習できる無料スペースがあったので、高2まではそこで夜9時くらいまで勉強していました。
そこから帰ってご飯食べたり、お風呂に入ったりして、寝る前に単語帳見て寝る、みたいな感じでした。
通学は片道1時間かかっていたので、その時間は単語帳か参考書を「読む」時間にしていました。
県内の遠くからくる生徒がいたので高校には寮があって、自分も入寮できる基準は超えていたので、高3は寮に入りました。
集中して勉強できる環境づくりは大事ですよね。
勉強のモチベーションと進路決め
ずっと東大を意識し続けるのも大変だったと思いますが、勉強するモチベーションはどのように維持されていましたか?
短期的なモチベーションは、模試の点数や偏差値を上げることにおいていました。上がったか下がったかを見て、改善ポイントを洗い出していましたね。
自分で参考書で勉強していると、学校の定期テストは勉強しなくても取れるようになっていきました。順位の公表もされなくて、学校としても模試重視だったので良かったです。
一番大きい目標は東大に合格することで、意識の全てをそこまでの一直線につなげていました。普段の勉強が、0.1点でも当日の点数につながるんだ、と思うと、普段の勉強するモチベーションって上がるんですよね。
周りも東大を目指すような環境だったのですか?
全くそんなことはなくて、沖縄の中では進学校でしたが、東大については例年1人いるかいないかでした。ただ、一つ上の学年の同じ軽音部の先輩で、めちゃくちゃ頭が良い先輩がいて、科学の甲子園とか数学オリンピックとかでていて、その先輩が現役で東大に受かったんですよね。
部活でちょっと話したりしていた先輩だったので、良いモチベーションになりました。
知ってる先輩が行くと、一気に志望校が近く感じますよね。志望校が揺らぐことはなかったですか?
無かったです。いろんな人に宣言していたのが大きいと思います。友達、先生、家族にもずっと「東大に行く」と言っていて、みんなからそういう認識をされていたので、東大を目指すのが当たり前、という状態になっていました。笑
退路を絶っていたのですね。文理選択で文系を選択された経緯を教えてください!
実は最初は理系だったんです。
東大というトップを目指すのと同時に、知的好奇心に従うのも大事にしていて、高校に入って英語と数学に楽しさを感じていたので、理系でしょと思って、最初は理系を選択しました。
そのあと、数学より英語の方が得意だし好きになって、あと世界史も勉強していると面白いなあと思えてきて、逆に数学への関心が薄れていったんです。やっぱ難しいな〜と。笑
そこで、高2の夏休みに文系に移る決断をしました。
そうだったのですね!次回は、受験勉強のやり方や意識について詳しくお伺いさせてください。
はい、今回はここまでです。いかがでしたか?
高校受験よりも前に東大を目指すことを決めて、高校に入ると3年間でやるべき勉強の計画を立て、学校に頼らず自力で受験まで一直線に向かっていくのが、とても印象的でした。
okkeでもまとめている通り、ネット上に良い情報が増えてきているので、使わない手はありません!!
もちろん大学受験が人生のゴールではないのですが、一つの大きな目標にはなるので、とりあえず高い目標を立てて、そこに到達するまでに必要な計画を立ててみると、目の前のやるべきことが見えて、勉強のやる気が爆増しますよ。
その結果、やりたいことが見つかったときに、諦めずにすむ確率が上がります。
また、仲間さんは現役東大生でありながら、メアライズアカデミーというオンライン塾を起業して運営されています。塾の内容は、第3回の記事でめちゃくちゃ詳しくお伺いしていきますが、こちらのページからも確認できます。
次回の記事では、受験勉強の具体的な話をじっくりと聞いていきます。
読んでいただき、ありがとうございました〜。