世界史は入試直前に詰め込むのでOK? part3
世界史は入試直前に詰め込むのでOK?
世界史が得意科目となるメリット
高校1年生の冬休みを使って、それまでに学習していた全ての範囲を自分でまとめ、暗記しました。その結果、冬休み明けのテストでは360人中19位。それまで定期テストで70点も超えた事がなかった私にとって、それは大躍進でした。
それ以降、世界史の授業があるたびに、それを自分なりにまとめて完璧に暗記するということを繰り返しました。すると、高校2年生のうちには、「世界史といえばアイツ」と言われるような存在になってしまっていました。
私の得意科目は世界史ですよと、堂々と胸を張って言えるようになったわけなのですが、そうなってみて感じたメリットがいくつかあります。
世界史の成績は落ちない
ひとつは、「世界史の成績は落ちない」ということです。
数学などでは、何度か連続でいい成績を取ったとしても、その次にまたいい成績を取れると決まったわけではありません。新しい単元に進んで、もしそれが苦手だったら? どんなに頑張ってもイマイチ理解できないとなれば、高得点は期待できないですよね。
しかし、世界史は違います。
世界史のテストで、何度か連続で高得点を叩き出してみてください。周りから「アイツは世界史ができるヤツだ」という視線を向けられるようになるでしょう。するとその視線はあなたへのプレッシャーとなり、世界史の勉強へとあなたを駆り立てます。世界史は暗記をするだけで高得点が狙える教科なので、結果としてあなたは次もまた高得点を取る事ができる、というわけなんです。
もちろん、世界史を入試直前に一気に詰め込んでしまう人もいます。ですがこれは、かなりハードなやり方です。できることなら、どの教科もコツコツ努力していきたいところ。世界史は、今述べたような理由で「本気でやるなら」コツコツ勉強するのに向いている教科なのです。
他教科へプラスの影響
得意な教科がひとつあることで、他の教科にもプラスの影響が及びます。
まず、世界史に対する勉強モチベが、他教科へと伝播するということです。
「なかなか机に向かえないけど、一度勉強を始めてしまえば長続きする」といったことは、1度は経験したことがあるかと思いますが、「一度勉強を始めてしまう」の部分に世界史の勉強モチベが活躍するわけですね。「よし、とりあえず今日の世界史をまとめよっかな」と机に向かって、そこからその高いモチベーションのまま他の教科も勉強できてしまいます。
次に、試験の際に心の余裕が生まれるということです。
得意科目の試験を受けている時、あなたは「あぁ今回はこんな問題を出してきたか、なるほどね」と思えてしまうくらいの心の余裕を持つことができます。しかし、気持ちよく高得点を取れるような得意教科が全くない人(高校1年生の途中までの私)にとって、試験本番というのは、常に心に余裕がない状態に他なりませんし、試験時間中に「あぁ今回はこんな問題を出してきたか、なるほどね」なんて思うことができるということ自体を知る由もないのです。
そんな中で、世界史を得意科目に仕立て上げ、心に余裕を持って試験に臨むということを1度経験すると、あなたの試験に対する向き合い方が変わるでしょう。全ての教科で心に余裕が生まれるのです(心に余裕を生むことができうるの方が正しいかもしれない)。
私は、世界史を得意になってから、他の教科の試験中にも「うわぁ、これはむずいな、そうきたか。結構むずいしみんなできてへんのちゃうの?」「これこの間テキストで見たやんか〜、まあまた帰って復習しとこっかな」なんて思えるくらいの心の余裕を持つことができるようになりました。「やばい、これ解けない、どうしよう...!」と思って焦るようなことがなくなったんです。
3回にわたる記事となってしまいましたが、ここまで読んでくれた方はきっと世界史のモチベーションが高まったんじゃないかなと思います。高まってくれていればいいなと思います!