受動態は、よく「目的語を主語にするもの」なんて言われたりします。
そんな文法的なこと(主語とか目的語とか)を抜きにして考えると、受動態は「される」側を主語に持ってくる書き方と言えます!
例えば、車が猫をひきそうになっている場面で、その猫が自分の猫だったら、「あ、猫がひかれそうだ!」といいますよね。そんな感じです。
英語では、受け身はbe動詞+過去分詞で表し、「誰がやったか」は後ろにbyでくっつけることが多いです!
基本受動態の文章はBe動詞の文と一緒!って考えてもらえればいいので、Be動詞の後ろにnotを付けてあげてください。

疑問文に関しても一緒ですね!
ちょっと難しいかも?と思うのが、whatやwhoを使った疑問文。
※1:「誰・何が太郎に殴られたの?」という感じで、「されたモノ・ヒト」を聞く文章はこのように作ります。
{Who/What} was hit by Taro?
そのままwhoやwhatが主語になるんですね。
※2:「太郎は誰に殴られたの?」と「したヒト」をきく文章は、このように作ります。
Who was Taro hit by? (Who ~by?の形)
誰に?をあらわすby以下がわからないので空欄になって、byで文章が終わってしまいますね。
ちなみに、日本語の受動態には、英語の受動態では言い表せない表現があります。
それは、「雨に降られる」という表現です。
何故この表現が特殊かというと、「雨が私を降った。」という能動態の表現が存在しないからです。
このような表現は言語学では「被害の受身」とも呼ばれていて、昔によく研究されていました。
「~される」という意味がどんどん定着していくと、能動態がない表現でも使えちゃうなんて、おもしろいですねえ!
(この研究はいろんな分野でされていると思いますが、最近になってもう一回に盛んになったのは「認知言語学」という分野での研究です。もし気になる人がいれば、言語学の教室という本を読んでみると簡単で分かりやすいです!入門の入門、ちょっとしたお話し集です。)
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