概要
対数 を考えるときには、必ず でなければならないという条件を 「真数条件」 という。
これは、対数がもともと「、 として を満たす実数 が 」と定義されていて、 だからである。この定義はとても大事。忘れると対数を作った人がきっと悲しむ。
ちなみに、上の定義から、対数の底には「、」という条件がつく。これを 「底の条件」 という。
例
方程式
を解く。真数に文字が含まれているので、まずこの式の項で真数条件を確認しておく。
、 より、
方程式を変形すると、
真数条件 より、 のみが答えとなる。
補足
- 対数を書いた時点でこの条件が発生するので、方程式などで真数に文字が含まれていたら、 初めの段階で真数条件を確認する
- 変形してから真数条件を考えるとあやまり(同値性が崩れる)