コンテナ船
コンテナ船
コンテナは20世紀最大の発明だと言われています。コンテナが発明される前は、個別に麻袋などで梱包して、それを船に積み込んでいく、という感じでした。そのような貨物船は積み込みや積み下ろしに恐ろしく時間がかかり、海上輸送のコストのほとんどは港での荷役による人件費だともいわれていました。
それが、コンテナの発明によって大きく様変わりします。コンテナという規格が統一された鉄の箱を使うことによって、いちいち手でものを運ぶ必要がなくなりました。巨大なクレーンを使って、箱だけを積み下ろししていけばいいのでめっちゃ楽です。そして港からも、その箱のまんまトラックに積み込み、目的地まで行ける。
こうして、コンテナの登場によって物流は圧倒的に効率化され、港での荷役作業は従来に比べて約40分の1になったとまで言われています。このことは物流コストを低下させ、世界経済の活性化に貢献したのです。
そんなコンテナ船は近年、効率化のために大型化が進み、最大のものは24000個が積載可能、20000個級のコンテナ船は既にごろごろあります。
そんなコンテナ船、コンテナの中に入っているのは雑多な貨物で(雑多な貨物だからこそコンテナに入れるんですが)、生活雑貨など主に都市で消費されるような商品が入っています。そのため、コンテナ船は大都市の港湾で取り扱いが多くなります。
コンテナ取扱量で上位に入っている港湾を挙げていくと、
- 上海
- シンガポール
- 寧波
- 広州
- ロッテルダム
- ドバイ
などが挙がります。
中国と、中継貿易港(シンガポール、ロッテルダム、ドバイ)
で取扱量が多くなっています。
特に中国のコンテナ取扱量は凄まじく、取扱量上位10港湾のうち7港湾が中国です。それだけ、中国は消費財の需要が旺盛だということが分かります。
地域ごとでいうと、全体的に東・東南アジアで取扱量が多い傾向があります。
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