一言に「低気圧」と言っても、温帯低気圧と熱帯低気圧では全くの別物なんです。
そして、熱帯低気圧の中で特に大きく発達したものを、特に「ハリケーン」「サイクロン」「台風」というわけですね。
発生する地域によって名称が異なります。
(ちとにとせさんより)
熱帯地域の暖かい海上で発生。
海面温度が高くないと(海が温かくないと)上昇気流が生まれないので、ペルー沖など寒流の流れる地域では発生しません。
また、赤道直下では発生しないことに注意。これは、赤道直下ではコリオリの力がはたらかないことによります。
東南アジア、東アジア。
東南アジアでも、台風が来るのはカンボジアより北くらい。フィリピンでも、南の大きな島、ミンダナオ島にはあまり台風が来ません。

出典:気象庁ホームページ
北米大陸の近くで発生するのがハリケーンです。
南米大陸の近くには寒流が流れ、海面温度が低いため熱帯低気圧が発生しません。熱帯低気圧が来るのは北半球だけということですね。
ハリケーンは米国南部に度々大きな被害をもたらし、特に2005年のハリケーン・カトリーナの被害は甚大でした。2005年の工業・農業の統計にこの影響が見えたりして、判別の手掛かりになります。
※出典:NHC, “Major Hurricane History”
オーストラリア、インド洋北岸、マダガスカル・アフリカ東岸に影響を与えます。
特に、低平なデルタ地帯に人口が密集しているガンジスデルタでは被害が大きくなる傾向があります。
熱帯低気圧は、世界各地で自然災害を引き起こします。
その中でも、特に
は、大きな被害をもたらします。
インフラが脆弱な発展途上国で被害が拡大しやすく、低平な地域に人口が密集しているガンジスデルタでは、洪水被害が拡大する傾向が見られます。
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